コーンウォール鉄道撮影紀行(1)Carvis Bay | 鉄道/ダム/橋etc.マニアの英国滞在記

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鉄道/飛行機/船/ダム/橋/近代産業土木遺産/気象/地形/BCLを愛する某日本企業の中年ロンドン駐在員。英国各地のマニアックな場所を探訪した記録を自らの記憶整理を目的に編纂したが当地を訪れる方の情報の一助になれば幸いである。2021年8月帰国により本ブログ更新を終了する。

めっきり寒くなってきた今日この頃、歩道の落ち葉も徐々にではあるが、確実に目立ってきた。8月28日は数少ない貴重な祝日で3連休。「恐らくこれが今夏を楽しむ最後のチャンスになろう」との思いから、急遽、コーンウォールへの鉄道写真撮影旅行を企画。 2泊3日の車での長旅。

 

通常、撮影ポイントを決めるステップは以下の通りだ。まず、当地の撮り鉄がアップしている写真をチェックする。通常、おおよその場所(駅~駅の間、等)が記載されているので、写真の構図とGoogle Mapとを見比べながら、「この岬と山がこれだろうから、多分この辺から撮っているのか?」などと想像力を働かせて、ポイントを絞る。

 

次にストリートビューで現地の写真を確認しながら、「ここに車を停めてこの路地を入って・・」と目星をつける。時間帯により、逆光にならないか撮影の方角や構図を確認。列車の時間は、鉄道会社のチケット予約サイトで最寄り駅を出発する列車の時間を、優等列車がある路線では、主要駅からの出発時間を調べ、距離と大体の表定速度から、到着時間の目星をつける。最後に、Mapに表示される緯度/経度をナビに入力して準備完了。

 

私が中学生の時分は、国土地理院の1/25,000の地形図だけがロケハンの情報源であり、「行ってみたら木に覆われて何も見えなかった」ということもままあったのだが、全く便利な時代になったものだ。

 

初日のターゲットはコーンウォール半島先端のSt Ivesという保養地に定める。かなりの距離があるが気合で一気に西進することにする。

 

26日(土)午前7:30に自宅を出発。M4→M5→A30にてLelant近郊まで。ここまでおよそ5時間。A3074に入り、Porthrepta Rdという小道に入る。やや行ったところにある駐車場に車を停める。(N53.50.194999, W5.462101)

急坂の向こうには紺碧の海が広がっている。すぐ下はビーチになっており、海の家のようなものもあって、水着にビーチサンダル姿のカップル、家族連れがこの道を行き交っている。 

そんな健康的な観光客を尻目に、三脚を担いで坂を下った跨線橋の脇にあるFoot Pathに分け入る。(N50.196758, W5.462198)

この跨線橋の脇にはCarvis Bayという駅がある。

Foot Pathの途中にて、Carvis Bay駅を出発したばかりのGreat Western Railway のローカル線を捉える。 Class150ディーゼルカー。(註)

 

藪のような道を進むこと約5分。小さな歩道の跨線橋がありここからも狙う。(N50.197332 W5.458241) やや逆光気味。

 

運行間隔は上下合わせて30分に1本、というところだろうか。

 

実はここ以外にも、撮影地の目星を付けて急坂/山道を1時間ほどかけてロケハンしたのだが、森の中だったり私有地だったりと、全てが徒労に終わったのでそれについては割愛する。結局、満足のいくショットはこの2枚だけ。天気は快晴。日焼け止めを忘れてしまい、炎天下、かなり焼けてしまったようだ。顔が火照って痛い。。

 

今日はこれで撮影を切り上げ、せっかくなのでGreat Britain島の西端の、Land's Endという岬に立ち寄る。ひなびたアトラクションのようなものがあり、海岸線を散策できるルートがあるが、襟裳岬や犬吠埼に比べると、「果て感」は劣るような気がする。(N50.065791, W5.712596)

 

 

30分ほど滞在した後、宿のあるSt Austell近郊の港町、Charlstownという町まで車を走らせる。Booking comで特にこだわりも無く、空いていた宿を取ったのだが、古びたドックに面した小さな港。なかなか風情がある。

ホテルはこの先端にあるパブと一体となったPIER HOUSE HOTELというところ。小綺麗で大変感じの良いホテルである。(N50.331387 ,W4.757053) パブでエールビールとともにシーフードパイの夕食を取る。まぁまぁ美味しいのだが、やはり単調な味で後半は飽きる。塩コショウ、ケチャップを掛けながら平らげる。

 

皆、釣りをしたり散策したり、と思い思いの形で夕暮れのひと時を楽しんでいるが、一方で、「飛び込み禁止」の標識を全く気にせず、しきりに港に飛び込んでいる親子連れも・・・。水はお世辞にも綺麗とは言えない澱んだ色をしてるし、結構、水深はありそうなのだが・・・。 

 

部屋に戻り、明日の撮影計画を練って床に着く。明日も晴れそうだ。

 

(註)「British Rail Class 150」『フリー百科事典 ウィキペディア英語版』。25 August 2017, at 21:51 UTC、URL: https://en.wikipedia.org/wiki/British_Rail_Class_150