タマラ アドバンストプラクティショナーのキョンです。
先日、九州国立博物館で開催されていた
東山魁夷展にダンナと出掛けた。
昔から美術館博物館図書館好きの私だが、
最近はダンナが(図書館以外は^^;)
誘ってくれるようになり、とても嬉しく思っている。
今回、何があっているのか
特に調べずに行ったら、なんと東山画伯の特別展で
かなりびっくりした。
あんまり期待せずにいたら大物だった、みたいな感じで^^;
会場では、別行動。
だいたい私が長居して、ダンナはどこかで休んでいる。
順路通り見ながら、
ある空間に入った途端、空気が、いや、
エネルギーが変わった感じがした。
そこにあったのは、東山魁夷の画業の集大成とも言われる
『唐招提寺御影堂障壁画』
今まで、魁夷と言えば思い浮かべる、静謐な絵画しか
見たことがなかったのだが、
この襖絵群から感じられる、
とても熱いもの、情熱だろうか、
に、胸を打たれた気がして、しばらく動けなくなったくらい。
普段は一切読まない説明書きを読んでみる。
6度の渡航でやっと日本にたどり着いたが
その時には目が見えなくなっていた鑑真和上のために、
鑑真和上の座像がある御影堂の障壁画に、
日本の海と山の景色を描いた、とあった。
そして、その奥には、和上の故郷の中国の景色を描いた襖絵もあり、
心を込めて、本当に思いを込めて描かれたのだろうと
とてもとても深い感動に包まれた。
しばらく経って、外でダンナと遭遇、
いやあ~すごいもの見たね!というと、
ダンナも同じように、あの障壁画に唸っていたらしい。
以前「天平の甍」を読んだ時に、
鑑真の覚悟と強さと、ひたむきさに、
尊敬の念とも少し違う、
一番近いのは、感謝の思いのような
勿体無いと言う時のような
複雑な気持ちを抱いたことを思い出す。
魁夷も、そうだったのかな、
その思いをあの大作に表現したのかな
その鑑真への思いがエネルギーとして
共感する私にも伝わってきたのか、
こんなに震えるような感動を
本当に幸せなことだと感じていた。