オーストラリアで出稼げるのか?? | オーストラリア子連れ冒険記

オーストラリア子連れ冒険記

シングルマザーになり損ねた脳腫瘍を患った日本人ママが、子ども二人を連れてのオーストラリア珍道中冒険譚。

最近 日本が昔の東南アジア化して

若い人達を中心に 海外に「出稼ぎ」 

に出る日本人が増えて来ているという

お話を耳にするようになりました。

 

 

NHKで放送された中では、特に

このオーストラリアにワーホリで来た

若者をこのように紹介↓

 

「オーストラリアの農場で働く男性は

1日6時間の作業で月収50万円

 

介護施設で働く女性はアルバイトを掛け持ち

月収90万円、9か月で270万円貯金。

念願の大学院進学の準備が

整いました。」と。

 

実際、こちらの最低賃金$23.23

日本円で時給2,200円くらい。

日本の961円の2倍以上です。

土曜は1.2倍、日曜は1.5~2倍なので

実質時給3,000円日曜は5,000円

働いているのが普通です。

 

さて、2023年の日本の初任給は

一律)22 万 5686 円

大学院卒修士 24 万 3953 円

短大卒 19 万 5227 円

高校卒18 万 3388 円」

ですから、そりゃぁ「スゴイ!!」

って思います。そして実際に労働環境は

日本の「ブラック」に対し「ホワイト」です。

こうなったら「出稼ぎ」したい人爆増も

当たり前ですよね?!

 

ただ ここで言いたいのは

「パーフェクトワールド」は どこにも

ないってことなのです。。。

 

オーストラリア、確かにお給料は倍ですが

物価も もちろん倍以上です。

DAISOは$3.20で 300円  (“3Coins”?!)

家賃は シェアでも、月9-15万円

ランチに出れば2千円超えのしょぼいお弁当😭

お酒なんか飲みに出れば、1杯1,500円😵

お水を飲んでも400円!!

日本のコンビニの100円のおにぎりや

↓200円の美味しいサンドイッチ

 ….なんて夢のまた夢なのです🥺💦

(フワフワしっとりパン…食べた〜い😋)

 

オーストラリアのセブンイレブン

のサンドイッチ↓($9) 850円 高っか

パンはパッサパサ、味ほとんどなし

(見た目だけで いいとこなし!)

 

郊外の安いシェアハウスで住んで

安いお店で買い出しをして

シェアメイトと自炊して真剣に

「出稼ぎ」に徹してうまく節約すれば

お金を貯める事は もちろん可能であります!

ただ、せっかく海外にワーホリに

来てるんだから 仕事終わりに仲間で

日本の感覚で「ちょっとセンベロ~

(=千円でベロベロ?)」なんて言って

居酒屋やバーにちょこちょこ行ってたら

 確実に破産しますよね...「マン(万)ベロ」

です。1杯1,500円ではね~...🥲

 

それから もちろんですが、英語やキャラで

「コミュニュケーションが取れる」

のは 大前提なのであります〜🥺

こちらの大学院出た人ですら 就職難のご時世

英語が喋れない人が 良いお仕事に就ける

...なんて事は 奇跡か超ラッキーかであります。

 

「ファーム」で果物や野菜のピッキングに

英語はほとんどいりませんが 季節労働なので

仕事の少ない冬の時期もあり、あぶれちゃう事も...

(今はやりたい人が多過ぎて競争らしいです…)

そして普通にお風呂のバスタブはないです。

疲れた身体をお風呂に入ってリラックス〜♪

なんていう贅沢なお家はほとんどないのです。

 

…以上を考えますと 「英語が出来ない」

または「コミュニュケーション力が弱い」

 

 

「タバコ」↑

(1箱$35=3,300円 お高い😵!!

そしてオーストラリアのタバコの

パッケージの写真怖過ぎです💦)

「お酒」「日本食」「コンビニ」

「清潔なお部屋」などなど 

こちらでの贅沢品がお好きな方は 

出稼ぎに行ってたくさん稼いでも 

すぐにお金が底をついて帰国を

余儀なくされてしまいますので 

くれぐれも「稼ぐ」覚悟をお忘れなく~!

 

。。。と ここまで”出稼ぎ”ワーホリさんを

脅かすような事ばかり書きましたが💦

しかしながら そういう事以外では

こちらの働き方には「ホワイト」

な面も多く、日本人でも気持ち良〜く♪

暮らせる人が多いのも事実なのであります。

 

日本では「お客様は神様です」と

教育されますが、こちら「対等」です。

日本🇯🇵

店員さん:「いらっしゃいませ(ペコリ)」

 客:「....(何も言わない)」

店員さん:「袋は御入用ですか?」

    「お箸はお付け致しますか?」

 客:「(手を振って、いらないそぶり)」

店員さん:「〇〇円になります。

     ありがとうございました(ペコリ)」

お客様は 終始一言も喋らなくても OK🙆‍♀️

オーストラリア🇦🇺

店員さん :「Hi,How are you?」

                  ( ハーイ!どう?)

 客:「Hi, Good,Goo--d,how are you?」

  (ハーイ!良き良き、あなたは?)

店員さん:「Not ba--d,oh! I like your nail!」

  (まぁまぁかな?あら あなたのネイルいいわね!)

 客:「oh  you like this?Thank you😄」

   (あ、気に入った?ありがと〜)

店員さん:「No worries! 」

      (いえいえ〜)

 客:「Have a lovely day!」

    (素敵な1日を〜!)

店員さん:「Thanks, you too!!」

   (ありがと、あなたもね〜)

ってな感じで、店員さんがへり下りすぎず

なんならお客さんが気を遣ってあげる感じ。

「働く人に甘い」オーストラリアなのです。

この雰囲気だけでも「働く人」に楽〜な

環境なのがちょっと分かって頂けるかな?

…と思うのですが 企業としても正社員に

かなりな「ホワイト」なのです。

 

日本の有給休暇は年間10-20日ですが

ここオーストラリア🇦🇺    法律で

「Annual leave(有給休暇)=年 4-5週間」

「Sick leave(病気介護休暇)=年 10日間」

が定められており、取らなかった休暇は

退職時に計算して返還されます。

これらを獲得する為に労働者達は

デモをしたり選挙をしたりして戦い獲得した

大切な権利だという自負があります。

毎日 誰か2~3人必ず「有給病欠」で不在。

それが通常運転と想定されているので

「あら、人が足りなくて回らない?!」

なら「私が人一倍働いて 回してあげよう」

なんて日本人の美徳とばかりに働いて

しまうと 同僚達に嫌われかねません。

「病気や家族の一大事で休んだ人がいたら

回らないような職場環境」が悪いのであって

それを考慮し、うまく管理するのは

「高給取りの管理職や幹部」達のお仕事で

下っ端が「何とかする」問題ではないのです。

「働く者」と「管理する者」の違いですね。

その為の「管理職」の「高いお給料」です。

 

なので オフィスワークなんかだと

金曜日の5時前には 上司が

「僕早く帰るから、君ももう上がってね」

と言ってくれたり、年度末には

「君のSick leave(病気休暇)

残ってるから 他の皆と相談して

早めに消化してね〜」などと

必ず有給を消化させられます。

それは会社は もちろん少ない人数で

回して節約してもらいたいのが本音ですから 

もしあなたがお休みを取らないと 会社は

「人員増やさなくても回せるんだな~」と

あなたが「無理した頑張り」の「せい」で

“せっかく得た皆の権利が剥奪されてしまう”

という可能性があるからなのです。

皆で「無理をしない」という「努力」をして

その権利を大切に守っていこうと言うのです。

(このオーストラリア人の考え方

「働くのが大好き」で「頑張るのが美徳」

の日本人には「無理して働かない」ように

するほうが なかなか難しい😓のであります。)

 

日本は「お局様」や「家に帰っても

居場所のない上司達」を中心に、まるで

協力して会社の管理職の喜ぶ「ブラック」

を頑なに守り続けているように感じます。

ダメな息子を甘やかせ 嫁に我慢を強いて

守る程の家柄でも無いのに

“家”を守っているつもりの

時代遅れのお姑さんのようです。

もちろん 戦国時代や戦時中、

「男だけが命を賭けさせられ

女子供を守っていた」男性にとって

理不尽な時代は確かにありました。

そんな可哀想な「男性」を甘やかすのは

当然です。戦って「死ぬ」のですから。

「死ぬ」事が義務ではなくなった昭和も

まだ” 女性は働く能力が無い”からと

「女子供を食わせてくれる」企業戦士

の男性を女が支える男尊女卑の社会でした。

しかし今「男性の稼ぎだけでは生活出来ない」

「男女共に働くのが普通」

な社会に移行しつつある”令和”です。

「管理職や会社幹部」の偉い方々は 

人手が足りないからと社員の時間を

奪い、無理を強いるのではなく

きちんと「社員が人間らしく幸せに

仕事に従事できるよう」「管理」する

努力をしてもらいたいのです。

そして社員は 会社の「ブラックを

助長するような助け方をしない!」という

「努力」をして、皆が お休みの取りやすい

「ホワイト」な働き方が出来る環境作り

を 上司が率先し 社員同士が協力して

作り上げていって欲しいと思うのです。

 

「パーフェクトワールド」はどこにも

ないのですが、日本は世界一

理想に近い良い国だと感じています。

この働き方問題 、オーストラリアの

「働く人に甘く」の考え方を少しずつ

取り入れられれば 日本は

もっともっと「優しい」

「パーフェクトワールド」に

近づける唯一の国ではないか?と

思うのであります。。。

 

「24時間戦えますか?リゲイン(1998年)

昭和時代の懐かしのCM♪ ↓

(内容も映像も古い〜😵!!)

 

「出稼ぎ」で 海外の良い面を知った

若者達の力で「働き方」も「考え方」も

日本という国が ますますアップデート

していけたらいいですね♪♪♪