「オーストラリア市民権」授与式♪ | オーストラリア子連れ冒険記

オーストラリア子連れ冒険記

シングルマザーになり損ねた脳腫瘍を患った日本人ママが、子ども二人を連れてのオーストラリア珍道中冒険譚。

地元の公立小学校に通う子供達は

地域のイベントに ちょこちょこ

呼ばれて 歌ったり演奏したりして

ちょっとした貢献をさせてもらって

地域と小学校は繋がっておりました。

 

放課後 専門学校に通っていて

ワンオペ母がお迎えに行けないので

学童替わりに入らせていた

バイオリンやコーラスクラスも 

様々な地域のイベントに駆り出され

ヘタッピながらも 子供達は

意気揚々と人様の前で演奏する事に

結構慣れていました。

特に よく呼ばれていたのが

地元のカウンシル(市役所?)の

定期的に行われる「オーストラリア」

「市民権授与式」でした。

(↓こんな感じ、微笑ましい〜)

 

 

オーストラリアで永住権を得てから

4年以上住み、英語力有、犯罪歴無で

オーストラリア人としての覚悟と知識

が充分であると認められた人だけに

世界でトップクラスの優良パスポートを

保持できる「オーストラリア市民権」

をもらう事が出来るのです。

(最近の市民権には 英語での歴史試験

が課せられなかなかの難関らしいです)

この授与式 晴れて「オーストラリア人」

として正式に「市民としての権利」を

与えられるので 必ず全員

出席しなければならないそうです。

その華々しい喜びのイベントの前座に

夕方6時頃から演奏するという大役を

地元の公立小学校の生徒達が

担っておりました。(←大袈裟に

言いましたが、子供達は確かに

その気概で演奏しておりましたが

実際は ほとんど親以外 

誰~れも聴いてないガチャガチャした

BGM程度だったのですが

子供達が一生懸命やっているのは

可愛いお花のようで ホッコリ

イベントに花を添えていたのでした。

(↑親バカ...🤭)

演奏する子の親達も呼ばれて

市民権を得て大喜びの

世界中の移民の方々と一緒に

子供達の演奏で「国歌」を歌うと

「オーストラリアって良い国だ〜」

とじんわり幸せに思えたものでした。

 

 

 

演奏する子はバイオリンクラスの

いつものメンバーなので 親同士も

顔見知りでお喋りしたり出来ました。

ある寒い日の授与式で 仕事帰りの

看護師をしているいつも忙しい

3人娘のママさんと座っていると

シーンと静まり返った時 急に彼女の咳が

止まらなくなりました。(お式あるある)

関西のオバチャンである私は いつも

常備している「飴ちゃん」を手渡し

甜めてもらってから 自分用に手に

持っていた日本製の「ホッカイロ」を

「胸の上にあてて」とジェスチャーで教えて

「ここ温めると咳止まるよ」とコソっと言うと

彼女の咳がピタリと止まって

なんとか荘厳なイベントを

乗り切った事もありました。

 

子供達は 式の前座の演奏が終わると

「お疲れ様〜」とバイト代替わりに

裏でカウンシルの方が用意してくれた

パイやサンドイッチやフルーツで

もてなしてもらって ワイワイ

パーティのように楽しんでいましたが

親はそのまま最後までセレモニーに

参加させて頂いておりました。

 

世界一の強いパスポートを持つ

日本人には 「健康保険」「篤いサポート」

の保証される『永住権』で充分で

『市民権』は

●選挙で投票しないと約2万円の罰金!

●戦争になればオーストラリアの為に

他の国(日本も含む)と戦わなければならない

(↓オーストラリアは多重国籍OKですが

日本国は国籍は1つだけしか認めないので)

●日本国籍を放棄しなければならない!

(↑これがかなりのネックです〜💦)

 

...など不利な制約が増えてしまうので

日本人でそこまで必死に

『市民権』を取りたいと思う人は

あまりいないかも?と思いながらも 

「世界を自由に行き来出来ない」

恵まれない国が世界にはまだまだ

たくさんあるのだと 授与式で喜ぶ

多国籍の人々を見て実感し  現在は

日本という平和で何の問題もない

恵まれた国に生まれた有り難さを

ボンヤリ感じる瞬間でもありました。

 

国歌を検索していたら....

2021年に 国歌の「Young」という言葉

「One」に変更されていました!!

裏事情は分かりましたが 個人的には

「Young and Free」という所が

とても好きだったので残念ですが....