今日は日曜日


もうすぐ、ホームゲームの最中のテニスのチームメイトの試合を見に行こうとしていた時


ピンポン♪


と誰かが訪ねて来ました。


出てみると知らないおじさん。


お宅に咲いてるあの白い花、

うちの奥さんはラテンアメリカの人で

あれを料理に使うんだが

分けてもらえないか?


と言うのです。


料理?花?ユカパルメの事ですか?

ええ、どうぞ。


家まで行ってハサミを取ってくると言うので

ウチのがありますから、と植木鋏を持って

一番大きな枝を切り、お渡ししました。


すると


これは随分咲いてしまって蕾がないから、もう一本


と言って、次に大きい真ん中の枝を切ろうとするんです。


いいえ、こちらの枝の方が蕾がありますから、どうぞ。


と言って、後ろの方にある枝を指したら


これは小さいな。


と呟いていました。

それでも、私の指した枝を切って、


いやぁ、ありがとう。女房が聞いて来い、聞いて来いって言うもんだから。^_^;


と言って

おじさんはそそくさと帰って行きました。


黙って切って行かなかっただけ、まだ良かったのですが、


日曜日に全く知らない人の家を突然訪ねる、というのはドイツでは失礼です。快く一番大きな枝を渡したのに、2本目を欲しがり、自分で切ろうとするのには、ちょっと警戒してしまいました。


時々こういう風に、『良い顔をすればつけあがる』と言ったら言葉が悪いですが、加減を知らず、どんどん要求してくる人がいます。


多分その人に悪気はないのです。良いと言われたから素直に自分の要求を通そうとしているだけ。


そこに日本人的な遠慮はありません。


いえ、結構です。

そう仰らず、どうぞ。

いえいえ。

いえ、どうぞ。ご遠慮なさらず。

そうですか?そんなに仰って頂くならば、では遠慮なく…


そういうやり取りがあって双方満足するんですよね。面倒といえば面倒ですが、作法のような挨拶のような物で、私はその慣習をドイツ人に対しても当てはめようとしているのかもしれません?


だから今日のおじさん、1本お渡ししてそのままお帰り下されば、喜んでもらって良かった♪で済んでいたのですが、2本目を自分で選んで切ろうとするのは、私の許容範囲外です。


そこはドイツですから、私も(都合のいい時は)ドイツ式に、切って欲しくない枝はお断りし、枝ぶりに影響のない後ろの枝にしてもらいました。


以前にも、ご近所同士、自分の家のゴミ箱に入り切らない時は断って使わせてもらい、助け合っていたのですが、


ある時隣の人が、うちに何の断りもなく、ブロックのかけらなどの建材をどっさりうちのゴミ箱に入れたので、


使っても良いけど、建材は落ちると周りが汚れるからビニール袋に入れてね


と言ったのが気に入らなかったらしく


さっき断りに行ったけど居なかった。


私はエコだからビニールゴミを増やしたくない。


アジア人はなんでもイエスって言うでしょ、(転勤で)タイにいた時、誰もあなたみたいに断る人はいなかった


とまで言われ


静かにブチ切れました。

それからそのお隣とは一切関わらないようにしています。


あの時も、お隣の人は

他所の家のゴミ箱を使う事に何の遠慮もなかったから、断りもせず、使い方にも配慮がなかったんだろうと思います。


好意は与えられただけを受け取り、それ以上を望むものではない


そういうのも『親しき中にも礼儀あり』の内なのかな、とも思います。




それにしても…

ユカパルメって食べられるんだ。(゚ω゚)


最後まで読んで頂き、ありがとうございました♪