ドイツで日本のドラマを見られるようになって、過去20年間、見ていなかった朝ドラにハマっています。
元々、朝ドラは日本にいた時もほとんど見たことがなくて、唯一知っているのが『ちゅらさん』でした。
元気で明るい女の子が困難に負けず、成長していく、というお決まりのパターン
でもだからこそ、この子は今は大変だけど最後は幸せになる、という安心感があって
見ているうちに主人公が好きになって応援して、あぁ良かった♪(*^o^*)
で終わると思っていたんです。
そんな感じで、
ひよっこ
あまちゃん
ゲゲゲの女房
と見て、(めっちゃ見てる!!)
純情きらりに辿り着いたのです。
ネタバレになるので、知りたくない方は読まないで下さい。
音楽を志す桜子は、これでもかというほど困難、不幸にみまわれながらも、周囲を助け、真っ直ぐな心で生き抜いていきます。
太平洋戦争という暗い時代、普通の人々の暮らしや心のあり方をよく表していると思いました。
音楽を忘れるな。音楽がある限り、僕は君の心の中で生き続ける。
という、出征した婚約者からの絶筆。
その言葉が、まさか自分が愛する人に残す言葉になるとは…。゚(゚´Д`゚)゚。
目指しても目指しても閉ざされる道、でもその時出来ることをとにかく精一杯頑張る。その連続の人生が、いつしか実を結ぶように見えた時、また儚く消えてしまいそうになります。
そんな時ですら、周囲に当たるわけでもなく、自分を憐み絶望する事もなく、自分が頑張ってこれたのは周りの人が支えてくれたからなんだと心底噛みしめて、自分は幸せだと思える主人公の姿に心打たれました。
原案は津島佑子の『火の山 山猿記』という本だそうです。
彼女は太宰治の娘だそうで、ドラマの中で画家として登場する杉東吾は太宰治をモデルにしているそうです。
原案なので、小説とも随分話が違うようで、だったらドラマはもっとハッピーエンドにして欲しかった。゚(゚´Д`゚)゚。のが本音ですが、余韻の残る、とても良いドラマでした。
ドラマを見て涙したのは久しぶりです。
子役の子がホントにみんなとっても可愛くて。俳優さんの配役もピッタリでした。
主人公、桜子役の宮崎あおいさんは言わずもがなですが、杉東吾役の西島秀俊さんも、飄々として、明るかったり、暗かったり、鋭かったり、津軽弁も可愛くて良かったです。
ただ一つ困ったのは、
一つのエピソードが終わる時、次の回の予告を言ってしまうので、大体どんな展開になるのか分かってネタバレバレになってしまうんです!!!
あれは頂けない…( ̄Д ̄)ノ
もしみなさんがご覧になる事がありましたら、お気を付け下さい。
朝ドラって15分の間にある程度の起承転結を入れないといけないので、展開が早くて面白いですね。
原作を読んでみようかな、と思っています。
また違う感動があるかもしれません。