用事があってシュトゥットガルトに来ています。
この辺りの出身の友達がいるので、もし週末実家に行く用事があったら会いたいな、と連絡したら、じゃあ案内するよ(o^^o)とわざわざ用事を作って(*≧∀≦*)来てくれました♪
今日は彼らは二回目、私達は初めての
メルセデスベンツ博物館
に行ってきました。
車の博物館…
これまでジンスハイムやシュパイヤーの技術博物館という所で昔の車や飛行機は散々見た事があって、またあんな感じだろうなって思ってたんですが
全然違いました!!!∑(゚Д゚)
メルセデスベンツの会社の歴史だけではなく、当時の世の中がどんなだったかがよく分かる展示で、会社というのはいきなり会社だけが存在した訳ではなく、世の中の動き、流れと連動しているんだな、と思いました。
まず建物が近未来感満載〜
吹き抜けの大ホールに面するエレベーターでまず最上階へ行きます。
そこから緩やかなスロープを降りながら展示場を見て行く作りになっています。
元々ベンツとダイムラーマイバッハという別々の会社でそれぞれエンジンを開発していたそうです。これはダイムラーとマイバッハが開発した大時計『Standuhr』というニックネームのついた人類初のエンジン。
始めはハンドルすらなく、デザインも自転車か馬車か?という感じ。
せっかくドイツで作っても国内の反響はイマイチで全く売れず。じゃあ人気が出たのは何処か?というと、それはフランスやイギリスだったんですって。
あのエッフェル塔を作ったパリ万博で、フランスの会社の仲介のおかげでベンツとダイムラーが出会うんです。初めての大量注文150台もイギリスから。
メルセデスの名前は経営にも参加していた上得意のお客さんの娘さんの名前だそうです。(そこの説明は省いてしまったので詳細分からず)
19世紀末から20世紀初頭にかけて、こうした車産業の発達はもちろん、レントゲンやアインシュタインの量子物理学など産業、学問、文化が一気に花開いたすごい時代だったんだなぁ〜と感心。
あんまり興味深いのでゆっくり見たりレストランへ行ってちょっと休憩しているうち、この時点でもう2時間半経ってしまい、後は『巻き』で急いでサーッと見るしかありませんでした。
この後の時代は戦争、です。エンジンの開発が進んで陸だけでなく空、飛行機へ。第一次世界大戦、第二次世界大戦と軍事産業化し、二人に一人は強制労働者だった時代も。
戦後は奇跡の経済復興期、明るくて夢のある車がどんどん作られます。時代としては50年代60年代って一番面白かったんじゃないかしら?
実は設計ミスから観音開きの開口ドアを作るしかなかったというレジェンドの『カモメ』
アメリカ向けに作ったオープンカーのロードスター
レース用にロードスターを小さくして作ったクーペ。2台しか作られずレースにもとうとう出場しなかったのですが、誰だかが突然社用車としてこれで疾走し話題になったのだとか。(その人の名前が愛称として付いているそうです、忘れたけど)
それでもってもう一台はのちのちオークションに出されて1億3500万ユーロで落札され、車の値段として最高額の記録を持っているんですって。
カッコいいですけどね。そこまでして…?
閉館まであと30分です
のアナウンス、70年代以降はざーっと駆け足で見ても、やっぱりレーシングカーはじっくり見ちゃいますよ。(o^^o)
ハミルトンが実際乗ったF1レーシングカー。
車体を黒にしたのは、人種に対する偏見はありませんという表明なんだそうです。
車体の割に運転席が小さいこと。(*_*)
と思ったら、とんでもない、もっと運転席の小さい車がもっとありました!スピードを追求するとそうなるらしい。(写真なし)
メルセデスベンツのスポーツカーは
Silber Pfeile 『銀の矢』と呼ばれたんですって。シルバープファイレのオンパレードです!
閉館10分前まで3時間50分滞在していました。
もっとゆっくり見たかったくらい!!!
特に車好きでもなんでもない私でも、とっても楽しかったです。
車を見るだけでなく、ドイツ近代史の勉強にもなります。シュトゥットガルトへいらしたら一度足を運んでみてはいかがでしょうか?(o^^o)