二日続けてピアノオリンピックというコンクール?コンサート?に行きました。
選抜の6人の若いピアニストがそれぞれのリサイタルをして、最後に全員が演奏し競う、というもの。
5人の専門審査員はボランティアなんですって。
一方、全部のコンサートを聞いた人は投票権が与えられます。
私は日本人のピアニストのコンサートがあるよ、と友達に教えてもらってチケットを買ってあったので、最後の日のコンサート兼コンクールはまた次の機会にでも、と思っていたのですが、
W先生ご夫妻がご自分達が行けなくなり、このチケットを譲って下さるというので、有り難く頂きました。
というわけで二日連続で行きました。(o^^o)
出場予定だったドイツ人のピアニストは急病のため欠席、5人の演奏で競われました。
日本人の出場者は進藤実優さんという、まだ21歳のほっそりした可愛らしい女性。しかし、あの細腕のどこにこんな力が?と訝る程の、力強いタッチ、強弱、表現力!
それで思い出したのですが、彼女、前回のショパン国際ピアノコンクールにも出場して勝ち進んでいた実力者なのですね。納得です。(o^^o)
土曜日は彼女の演奏をたっぷり聴き、高度なテクニックと表現力に感動し、(他の人のを聴かずとも)きっと彼女が優勝するに違いないと思いました。(*≧∀≦*)
本番の日曜日に弾いたリストのドン・ジョヴァンニの回想は、土曜日のそれより、もっと気合が入って力強さが増していました!スタオベでブラボーがあちこちから上がっていましたよ!
休憩で飲み物を飲んでいると、二組の方から
彼女の親戚の方ですか?
と聞かれました。
(*≧∀≦*)
そうだったら良いんですけど〜
残念ながら違います!
後半、残り二人の演奏が終わり、30分くらいして結果発表。
進藤さんは3位でした。
2位はフランス人の女性。ブルネイとウクライナのハーフでウィーン在住というコスモポリタン。
1位はハンガリーの男性でした。
進藤さんは聴衆賞も受賞。やはり、あの情感のこもった迫力の演奏は聴衆の心をグッと掴んだんですね。
ハンガリー男性は落ち着いた演奏で、多分ミスタッチがなかったのかな?、それにリストのハンガリー狂詩曲という選曲が良かったと思います。なんと言っても祖国なんですから。(*^^*) 私は10列目の席でしたが、それでも分かるくらい大きな手の人でした。∑(゚Д゚)
2位の女性はとても柔らかなタッチで、私は全然その曲を聞いた事もなく、題名もチェックせず、前知識皆無のまっさらな状態で聞いたんです。
その演奏から私がイメージしたのは、水の流れ、打ち寄せる波、船、だったんですよね♪舟唄っていうのかな。なんてリラックス出来るんだろう、って目を瞑ってうっとりと聴かせてもらったんです。
後で曲目を見てビックリ。
ラヴェルのune barque sur l'océan
海原の小舟 という題名でした。
無学な私にさえ船を連想させるとは、とてつもない表現力です。∑(゚Д゚)
受賞しなかった二人(フィンランド人男性とイタリア人女性)の演奏も素晴らしかったですよ。
みんな今後も切磋琢磨して世に出て行くんだろうな〜(*゚∀゚*) と思うと応援したくなります。
みんな若い力でキラキラしてる!頑張ってください!