3歳クラスの子ども達は、景子の部屋を頻繁に利用する子どもが多かった。

ある日、3歳クラスのAちゃんが「Aちゃんね、げんきないの!」といってきた。

これまでAちゃんが景子の部屋に来たことはなかったので、少し心配になった。

「あら、大変、元気ないの?看護師さんに診てもらおうか。」

「かんごふさんじゃないの。えんょうせんせいのところいきたい」

「わかりました。じゃ、先生に園長先生の所に行ってきて良いですか?と聞いてきてください」

クラス担任から許可をもらって、
「いいですって」
(すでに具合の悪い様子はなく、ニコニコ)

ということで、景子の部屋に向かった。

「Aちゃん、どうしたのかな?」

「・・・」

「じゃ、園長先生が、まず、おまじないマッサージをしてあげましょう。

きっと、元気になるよ」

と手指のマッサージをした。

それから、絵本を一冊読むと、もう満足したようで部屋へ戻っていった。


次の日につづく