⚫︎ 練習しても上手くならないことに悩んでいる方へ

こんにちは。小野敬子です。

毎日ピアノの練習をしているのに上手くならないというお悩みのある方がレッスンに来てくれました。

お仕事が終わったあと毎晩時間をとって練習しているそうなのですが、全然弾けるようにならないそうなんです。

「練習の仕方を教えてほしい」と言うことでした。

練習しても弾けるようにならないと言うのは、辛いことですよね。

真っ暗闇の中にいるような気持ちになってしまいます。

普段の練習方法を聞くと、「お手本の動画に合わせて一緒に弾いている」との回答。

これ、実はやりがちなんです。

歌でも、ユーチューブやCDに合わせて一緒に歌うのが練習だと思っている場合が多くあります。

が、残念ながらこれは練習じゃないんですよ。。。

練習というのは、できないことをできるように訓練すること。

何ができないのか、どこでつまずくのか、どうしたらできるようになるのかを理解して、身体に覚え込ませる必要があります。

その部分をお伝えするのが、講師の仕事でもあります。

自分では、何がいけないのかわからないから悩んでしまうんですよね。

そのための個人レッスンです。

昨日のピアノの生徒さんは、まずはメトロノームでテンポを落として指遣いを確認してから、1フレーズごとに練習しました。

上級者は自然に必要な指使いができる場合が多いですが、初心者の方だと指遣いに気を取られてリズムもテンポも崩れる場合が多いので、一度決めてしまいます。

ブルーススケールど真ん中でしたので、スケールも一緒に覚えてもらいました。

そして、アドリブに行く前にテーマのリズムを分解して、口でリズムが歌えるようになってから、歌いながらピアノで弾くという繰り返し。

こんな地味な練習するんですねー。

そうなんです。

練習って地味なんですよ。

地味な練習をいかに楽しくやるかです。

マラソンの練習も、ボクシングも、ひとつひとつは黙々と地味ですよね。

でも、レッスンが終わる頃には

わーできました!

ちゃんと録音したのでこれからはこの方法で練習します!
自分ではどういう練習をしたらいいか全くわからなかったんです。

嬉しい。初めて弾けました〜。

と、キラキラの笑顔でした。

遠方で地元の先生に習ってらっしゃるということで、スポット的にピアノのレッスンにいらっしゃる方なのですが、今後は基礎のリズム練習を取り入れたら、もっともっと上達が早いのではないかなと思っています。

ほんと、練習って地味なんですが、それができた時に曲につながっていく瞬間がいいですね。

本当の意味での楽しさを味わえます。

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