沖縄、プライベートビーチにいる、私と並んだあなた。

寄せては返す、静かな波。

私にとっては久しぶりの旅行。




あなたは某外資系金融会社の部長。

私と同年代なのに勝ち組。
男の部下や上司を巧みにコントロール。
女は使い慣れているが、愛すべき男・身を預けるべき男に一度も恵まれてない。
まわりの男がたよりなくて、当面、結婚願望はない。
卵子の凍結保存を考えているという。

私も一応正社員。うだつが上がらない正社員。
女は使い慣れているし、愛すべき男・身を預ける男を何度も味見したが、すべて蹴りとばしてきた。
結婚願望は旺盛だが、対象は女性。
卵子の凍結保存を考えたことはあるが、お金がない。


おたがい、サンオイルをぬりあう。
体格は私よりもがっしりしていて、豊満なバスト・筋肉質のヒップに、閉まったウエスト。
ビキニのへそに、少しのハミ肉。
うらやましいボディ。
ぱっつんのオカッパ、メイクで目や眉を吊り上げているが、すっぴんでは河合奈保子に似ている。

笑顔になると子供らしい。
ほんとうは控えめで優しいのに。
ツンツンし慣れた顔。


東大出身だけあって、お堅い話には、私とよくウマが合う。
しかし、ちょっとカンにさわる言葉が時に出る。


そんなとき、私はリモコンスイッチオン。
あなたの身体の中にいる、私の分身が震えだす。


あなたもお返しにリモコンスイッチオン。
私の身体の中にいる、あなたの分身が震えだす。


身体も心も潤い合う。
燃える想い
たがいに結ばれている一体感。


周りに人がいるけど、これは、女性ならでは。


いつまでも、一緒にいたい。




やがて沈む夕日、連なる入道雲。
二人並んで見た。

そして空は紫色から、満天の星へ。


ふたりは渚で結ばれたまま。
心も身体も重ねあって、
完全にひとつになった。



私のことはかまわない。
私はどうなってもいい。
あなたのために
あなたの人生のために
私をあげる。

あなたをめいっぱい喜ばせてあげる。
あなたを最高にイカセテあげる。
それが私の想い。

私は、凍えるあなたの太陽
私は さみしいあなたの月
迷えるあなたの灯台

苦しむあなたの空気
渇けるあなたの水
ひもじいあなたのパン



時に私は、あなたの口に入るヨーグルトパフェ
あなたのピンクの唇、あなたの赤い舌で、わたしは和み、あなたの白い歯でもまれながら、あなたの体の中を善玉菌で満たしてあげる。
体中お掃除して、老廃物や大腸菌をすべて包み込んで、普段つまりかけているあなたの肛門から、太く長いバナナに変わって快調に出ていく。



閉まった唇を開け、詰まった菊の花を緩め、組まれた足を広げて、すさんだ心を十分に解放してあげる。


あなたを飾る名誉、あなたを縛る役職、あなたを囲む人たちから、私はあなたを救い上げる。


なによりも、あなた自身の虚飾と貪欲から、あなたを根本的に離脱させる。


私のあらゆる手と心で、あなたを解放してあげる。


渚の波に溶け込んでいく、
私と私の分身の鳴音と
あなたの歓喜にむせぶ鳴声。


私はあなたのために生まれてきた。
私はあなたのために生きていく。