私は、過去を思い出してる。
昔、昔、その昔
地球が誕生して、真っ赤に燃えてた。
酸素と水素と炭素が、複雑にぶつかり合って(ブラウン運動という)、ひとつの有機化合物ができる。
偶然か必然か。
その確率は限りなくゼロに近い。
無限大分の一。
でも、ぶつかり合う回数が無限大になればどうでしょう。
無限大分の一×無限大は1
(1/∞)×∞ = 1
つまり、1個の有機化合物ができる。
そして、これが2個、3個・・・となり
やがてアミノ酸ができて、ペプチドができ、タンパク質となって、核酸ができる。
つまりはRNA、DNA。
他に寄生して、複製ができるようになって、ウィルスの誕生よ。
やがて、核、ミトコンドリアやリボゾームなど、自家製の複製機能をそなえて、
ようやく一個のアメーバー状細胞ができた。
アメーバー細胞は、柔らかくて、そのまま周りに翻弄される。
ここでしゃんとしましょう。
効率よくエネルギーを取り込むため、
生き残りをかけて、自分の細胞の周りに囲いを作った。
これが細胞膜。
自分と他者の境界。
唯一の境界。
この膜の成分は、LDLコレステロールでできてる。
飽食になった人類が、悪者にしたてあげている、そう、悪玉コレステロール。
悪玉コレステロールを使って、細胞は、自分と他者を隔ててる。
ここに至るまでも、気の遠くなるような時間が過ぎた。
(1/∞)×∞ = 1
でも、
1×∞ = ∞
限りなくゼロの確率で起こる事が無限大に重なりあって、
ようやく、進化した人類の繁栄を迎える。
奇跡の地球。
最初は偶然か必然。
そのあとは、すべてのことが、必然。
その年齢は、約50億歳ともいわれてる。
ところで、細胞が、他者を取り込むとき、自分の膜を破らなければならない。
他者を取り込んで自分の栄養にするためには、膜の構造を工夫しなければならない。
この膜が取り払われたら、相手に取り込まれて、自身は死滅するしかない。
ってか、相手の一部として、生き続ける。
相手と一体になる。
相手のものとなる
相手も自分のものとなる。
相手と一体になる。
一個の細胞が誕生してから、このシステムは、ずっと続いている。
このとき、この細胞は、至高の幸福感・快楽を味わう。
私たちが、食欲が満たされたとき、
ずっとこらえていた排泄が、満たされたとき、
そして、肉欲が満たされたとき。
一個の細胞が誕生してから、このシステムは、ずっと続いている。
このシステムこそ、エロティシズムなの。
生命が生き続けるための、根源の欲。
そう、エロティシズムの起源は、生命の誕生にまで遡る。
他者と一体になる。
他者のものとなる。
他者も自分のものとなる。
この時に得られる至高の快楽。
これを追い求めて、弱肉強食の定めの中で、生命は生き続ける。
これぞ、生命の根源。
共存・共栄の根源なのよ。