暑さで溶けたソフトクリームが

空で寝そべっているような雲

今にも飛び出しそうな入道雲が

取り囲んでいる夏の空


その下を私は走っていく

あなたに会いに

日傘も差さず


私がたどり着くまで

空から飛び出てきた入道雲と

あなたはどんな話をするの


ソフトクリームがぜんぶ溶けて

空だけになって

入道雲があまい香りになっていたら

あなたに尋ねてみたいな


Kei *夏空