靴は

左ばかり すり減った

もう片方が からかう

穴が空いたら

君は先にさよならだねー


穴が空いた


捨てられる時も一緒だった

どこへいくにも一緒だった

からかったことが恥ずかしくて

隣にいるのが気まずかった


穴が空いてごめんねと

言えなかった

今までありがとうって

言えなかった


涙は

靴の穴からもう片方の靴の裏に

滲んでいった


Kei *涙


*写真は詩と関連なくて昨日の夕焼けです。