四つ葉のクローバーは

生まれてから気づく

あっ わたし一枚多い

周りは三枚ばかり


気づかれずに摘まれた

白つめ草にくっついて

わたし四枚ですって顔をしてみる


少女のそばに置かれて

お花が編まれていくあいだ

誰かに気付いてほしくて

長い時間を待っていた


お花の冠に挿された四枚の葉は

少女の髪を誇らしく飾る

しおれてしまう時までを


Kei *クローバー


*フリー写真です