小枝の葉っばが

風に揺れる影に話しかけた

自分の影とは知らずに


いつも ひとり揺れてるんだ

風は行き過ぎるだけ

追いかける勇気もなくて

ここで君を見てるだけ


その形は 迷っているようで

遊んでいるようで

歌っているみたいなんだ


そう もしも

歌っていたら素敵だね


影はそう言って

風の歌をひとり歌いながら

いつまでも揺れた


Kei *影