砂漠の砂の一粒が考え始めた

何を待っているのかわからない

待っているのかどうかさえ


そして怒り始めた

叫んでみたものの

砂の言葉は太陽には届かなかった


悲しみがあふれてきた

たった小さな一粒は

乾燥がひどくて涙は出なかった


涙を流してみたかった

誰かの気持ちを知りたかった

遠くできっと泣いている

涙を分けてもらいたかった


Kei *砂の気持ち