先日バッキンガムパレスで
チャールズ国王の初の肖像画が
公開されたそうですね。


 肖像画はご覧の通り、全体が真っ赤です。
皆さんはこちらをご覧になって
何を思うでしょうか。


私は一目見た時、血で真っ赤に染まったような感じがして、顔だけが浮き出て見えて、
不吉にも思えてしまったのですが、しばらくじっと見ていると
暗やみに目が慣れるように、
様々なディティールに気づいてきました。


まず
チャールズ国王の優雅で自信に満ちた表情、
左上を飛ぶ蝶、1975年に大佐になられた時のウェールズ近衛連隊の伝統あるユニフォーム。
様々な明度で塗り分けられた
赤い彩り。


蝶は皇太子から国王になられたという飛躍を表すそうですが、
一方で
蝶は永遠のいのちや、先祖霊を指すこともあるので、あえて赤の背景のなかに描かれた蝶は沢山のご先祖様から
英王室で脈々と受け継がれてきた血と伝統に対する誇りや、先祖霊への感謝、


イギリス国旗の赤、また
メーガンのような、ぽっと出の
失礼なよそ者に、うちの伝統を揺るがされて
なるものかというようか覚悟のようなものを
感じました。

パッションとでも言いましょうか。





事実、最近のチャールズ国王は
ご公務にも精力的で、とっても
イキイキとした表情になられました。その決意を、この絵は表そうとしているのかもしれません。


何かとタイパ(タイムパフォーマンス)が重視される
情報化社会の現代では
あまり長すぎると聞いてもらえなくなるので、
音楽はイントロがどんどん短くなり、ひとつあたりの芸術や情報に対して割かれる時間もどんどん短くなっていますが、
サムネや、一目見た印象に左右されず、一度立ち止まって鑑賞する時間を割くことも、時には大切ですね。


チャールズ国王の肖像画は
赤ですが、
フィリップ殿下の肖像画の背景は青だったようです。
これはこれで興味深い絵ですね。

ユニオンジャックの赤と青みたいですね。



フィリップ殿下の裸の肖像画は、
生まれたままの姿であちらの世界に返ると言うか、あとは任せるの意にも感じます。
また、指の芽吹きは、新しい命
と子孫の繁栄を願っているように感じます。



チャールズ国王には、
赤の漲る力で病に打ち勝って頂きたいと
祈ります。