品の良さは思いやり

娘がマナー本を欲しがっていたので、買ってあげました。





ルールは規則や秩序ですが、
周りのために
それを守ろうとする気持ちは
思いやりに根差したマナー
だと思います。



品が良いといわれる人は育ちが良い、とも言われますが、
根本には思いやりの気持ちがある、優しい人なのだと思います。



全てを生まれや
育ちのせいだけにしては、
いけませんよね。
今までどれだけ人の気持ちに
寄り添って
理解しようとしてきたかが、
その人の品性を形成していく
と思います。



人の悲しみが分かるからこそ
優しいし、品があるのです。



私は母が茶道を嗜んでいましたが、人前で平気で謗ったり罵る
ので、母の説くマナーだの
躾だのというのがとっっても嫌でした。



有名な漫画の
岸辺露伴のセリフで、
マナー違反を指摘する事こそ、一番のマナー違反だ
というセリフがありましたが、
まさしく母がそれ。


お茶のこころも本来は
相手にほっとした空間を提供してさしあげたいという気持ちが
原点で、そのこころが形に
なったのが作法のはず。


お茶を嗜んでいると
ひけらかしながら
人に平気で暴言を吐く人は
日本の
茶のこころに反していると
私は思っています。



私は謙虚だという人を
信用出来ますか?
あなたの謙虚さ、誠実さは
相手が判断することですよ。



相手の信用欲しさに
肩書きだの自分の誠実さを
アピールするのは品性にかけます。見苦しいです。


信用して欲しいなら
まず信用出来る人になりましょう。相手を思いやって行動しましょう。
分かち合うことは、あなたの
居場所を作ることで、あなたの
為にもなるのだから。



そんな心がけが、
長く広く道徳やマナー、国語で教えられてきたことの本質なのではないでしょうか。



品を良くしようと、
形にばかり捉われすぎると
良くありませんが、
マナーの根幹にはきっと温かい
気持ちがあると感じます。



基礎教育で学んだはずのこの当たり前の道徳心が、まったく無いような非情な方に出会うと、本当に心が痛みます。



祝福が欲しいのなら
悲しみを知りひとりで
泣きましょう
そして輝くウルトラソウル

とB’zの稲葉さんも歌ってますね。こんな時代だからこそ、
心の交流は密にしていかなきゃ、と思います。



林修先生も、
現代文を学ぶ目的の根底は
「他者理解」
だとおっしゃっています。
読書により人が書いた文脈を読み理解することも、また思いやりを育てる第一歩。
そう考えれば教養も知識を越えた思いやりですね。



世界がもっと
人を思いやり思いやられる
人で溢れると良いなと願ってやみません。



思いやりで、あなたの魂も
磨いていきましょう。
ウルトラソウル!!