ベテラン助産師の本村啓子です

 

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産後の産後体操は、母親の身体の回復を促進し、

体力を回復させるために重要です。

 

出産後、身体は大きな変化を経験します

特に骨盤や腹部の筋肉は大きな負担を受け

妊娠前の状態に戻るまでに時間がかかることがあります。

 

産後体操は、これらの変化に対処し、身体の機能を正常な状態に戻すのに役立ちます。

 

  産後体操の目的

血流改善

 

産後体操には、軽い有酸素運動や血流を促進する動きも含まれています。

血流が改善されることで、身体の回復を促し不調や疲れが軽減され

ストレスへの対処能力が高まります。

 

筋力の回復

 

出産時に腹部や骨盤周りの筋肉が伸びたり弱ったりすることがあります。

産後体操は、これらの筋肉のを回復します。

 

筋肉や関節を柔らかくするストレッチも行われ

柔軟性が向上することで、身体の緊張がほぐれ、ストレスが軽減されます。

 

 

姿勢の改善

妊娠中の姿勢の変化により、背中や肩、首に負担がかかることがあります。

産後体操は、姿勢を改善し、身体のバランスを取るのに役立ちます。

 

 

骨盤底筋の強化

 

出産時に骨盤底筋がストレスを受けることがあり、

尿失禁などの問題を引き起こす可能性があります。

 

産後体操は、骨盤底筋を強化し、尿失禁などの問題を予防または改善するのに役立ちます。

 

 

ストレス軽減

出産後のストレスや疲労は、身体的なものだけでなく、心理的なものにも関連しています。

 

産後体操を行うことで、身体的な症状や不調の改善だけでなく、心のバランスも整えることができます。

身体の不調や疲れ、ストレスが軽減されることで、心の安定も促進されます。

 

 

 

 

自己ケアの時間

 

産後体操を行うことは、自己ケアの時間を持つことでもあります。

ついつい、赤ちゃんや家族の世話に追われがちです。

産後体操の時間を設けることで、自分自身を大切にしましょう。

 

 

 

  実施方法

呼吸法

 

産後すぐに体操を行う事で、身体中の循環を促します。

特に呼吸法が重要な要素となります。

 

子宮が縮んで、腹部は空間ができて、血液循環は停滞していますので

早期から呼吸法を行うことで血栓の予防も行います。

 

呼吸法とは言っても深く深呼吸を10回するだけでいいです。

深い呼吸を行うことでストレスを軽減するだけでなく、リラックス効果が高まります。

 

また、産後は子宮が大きくなったせいで腹筋は左右に割れています。

ですので激しい運動はできませんので、呼吸法で徐々にもとに戻しながら

 

2カ月をめどに元に戻します。

 

 

 

産後体操は、ゆっくりとした動きと深い呼吸を組み合わせることで、

体を優しく整えることができます

 

体調や体の状態に合わせて無理をせず、適切なペースで行うことが大切です。

 

 

最初は軽いストレッチや呼吸法から始め、徐々に負荷を増やしていきます。無理な運動は身体に負担をかけることがありますので、無理をせずに行いましょう。

 

骨盤底筋トレーニング

 

骨盤底筋を強化するためのエクササイズが重要です。

便や尿を途中で止める意識で引き締めることは有効ですが

傷が痛い時は深呼吸だけでも大丈夫です。

 

全身のストレッチ

 

全身のストレッチを行い、筋肉の柔軟性を保ちます。

特に腰や背中、肩、首など回したり、伸ばしたりします。

 

出産時に負担を受けた部位を重点的にストレッチします。

 

  終わりに

 

 

体力や体調に応じて運動量を調整しましょう。

無理な運動は身体に負担をかけるだけでなく、逆効果になることがあります。

 

産後体操は、ママの身体の回復を助けるだけでなく、

心身の健康を促進するために重要です。

 

定期的な運動と適切な栄養摂取とともに、

産後体操を行うことで、より健康的な生活を送ることができます。

 

赤ちゃんが大切なのはわかりますが

何といってもママの身体も大事です。

 

幸せな一生を送るためにも、ママの身体,労わってくださいね!