ベテラン助産師の本村啓子です
今日は安産にするために自分でできることについてお話します
安産にするために、妊娠中からできることがいくつかありますので
これについて書きます。
健康的な生活習慣の維持
まずは健康的な食事、適度な運動、十分な休息を確保しましょう。
これは妊娠中に限らず健康生活への基本です。
妊娠中は特に栄養に注意が必要です。
葉酸、鉄分、カルシウムなどの重要な栄養素を摂取し、バランスの取れた食事を心掛けましょう。
適切な体重を維持することも大切です。
妊娠中の体重増加は、妊娠前のBMI(身長と体重の比率)に基づいて異なります
参考にしてください。
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低体重(BMI 18.5未満)の場合:
- 妊娠中の体重増加目安: 12kg以上
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正常体重(BMI 18.5〜24.9)の場合:
- 妊娠中の体重増加目安: 11kg〜16kg
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肥満(BMI 25以上)の場合:
- 妊娠中の体重増加目安: 7kg〜11kg
妊娠中の運動は適度に行うことで体力を保ち、筋力を鍛えるのに役立ちます。
ウォーキング、水泳、ヨガなどがおすすめです。
20分ほどのウオーキングは出産時にも、かなり効果を発揮します。
(体力的にも、出産の進み方も抜群に早いことが多いです)
ストレス管理
ストレスは出産に悪影響を与える可能性があるため、
リラクゼーション法や瞑想を取り入れてストレスを軽減しましょう。
呼吸法を行うのも効果的です(昨日のブログ)
適切な姿勢の維持
妊娠中に腰の痛みが出ることはよくあります。
分娩に向けて、関節を緩めるホルモンが出るためです。
妊婦体操やマタニティベルトを使用してみてください。
産前マッサージ
産前の全身マッサージは筋肉の緊張をほぐし、リラックスを促進するのに役立ちます。
専門のセラピストによる施術を受けるか、パートナーや家族にお願いしても良いでしょう。
正しい呼吸法の練習
正しい呼吸法を練習し、陣痛時にリラックスできるように準備しましょう。
昨日のブログを参考にしてみてください。
出産準備のクラスに参加
母親学級や両親学級、ヨガクラスなど、出産に備えたプログラムに参加することで
正しい知識をまなび、呼吸法、体の動かし方を学び、安産に備えることができます。
パートナーとの信頼関係があれば、妊婦はサポートを感じ、安心感を持つことができます。
これは安産の道をスムーズに進めるのに役立ちます。
出産プラン(バースプラン)の作成
出産プランを作成し、希望する出産方法や要望を医師や助産師と共有しましょう。
※安全のためにできることとできないこともあるので、共有しておきましょう。
イメージを共有させることも安産に向けた準備です。
会陰マッサージ
↑会陰部
会陰マッサージに関しては、効果的である側面はありますが
正しく行わないと感染などの危険もあるため清潔な手指で行います。
会陰部の柔軟性を高め、分娩時に起こる可能性のある裂傷や破れを減少させることが目的です。
会陰部の柔軟性を高めることで、分娩時の痛みを軽減する効果が期待されます。
会陰マッサージの方法
会陰マッサージは以下の手順で行われます。
・手をしっかりと洗い、マッサージオイルまたはジェルを用意します。
・会陰部に優しく触れ、会陰部を円を描くようにマッサージします。
このとき、痛みがないように注意深く行います。
・分娩前数週間から開始され、週に数回の頻度で行われます。
・会陰マッサージは正しい方法で行うことが重要です。
・指を中に入れてのマッサージまではしなくても効果はあります。
※必須なことではありませんし、妊娠中に何らかの健康上の問題がある場合
会陰マッサージの適応しない場合があります。
医師と相談し、適切なケアしましょう。
まとめ
出産は身体だけでなく、心の準備も必要です。
出産に対する不安や緊張を緩和することが大切です。
最も重要なことは、医師や助産師と連携し、個別の状況に応じた出産プランを立て
安心して出産に臨むことです。
適切なサポートを受けながら、自分の体と赤ちゃんに最善のケアを提供し
安産になるように心がけましょう。
この本は現役助産師さんが書いた本で、漫画で楽しく出産・育児の話が書いてあり楽しく見れます。
本屋さんや、アマゾンなどで販売されています。
くすっと笑えることもあり、面白く読めました。
堅苦しくないので、ぜひ読んでみてください。
いろいろ言っても出産も自分と家族が幸せになれるいつの出来事です。
幸せな経験を一つずつ積み上げていってくださいね。