絵本は、大人が子どもに読み聞かせてあげるものだと思っていませんか?

私はそうでした。

 

家で自分の子どもたちに読み聞かせたり、小学生たちに読み聞かせたり・・・

それは楽しい時間でした。

 

でも。

たまには、大人のあなたも誰かに読み聞かせてもらってみましょう。

私は、一昨日、息子(中学生)に「ちいさいおうち」を読んでもらいました。

文字を追うことから開放されて、絵をじっくり見ることができます。絵本の持つ余白と、そこから生まれるてくるものを感じることができます。

 

そして、自分がほかの人に読み聞かせていたとしても、誰かに読み聞かせてもらっていたとしても、それは、「読み聞かせ」というより「読みあい」だということを、絵本専門士講座の村中季衣先生の授業で知りました。

 

絵本の同じ一節を読むだけでも、読む人によって、その人らしさが立ち上ってくる。

同じ人が読んでも、だれに読んであげるかで、また、そのときだけの時間がたち現れてくる。

 

そのとき、その場で、私とその人と、その絵本とでしか生まれない、唯一無二の「いま」「ここ」を共有する楽しさ。ライブ感。

 

「絵本を読みあう」という贅沢な時間、おすすめです!

 

参考文献

村中季衣「子どもと絵本を読みあう」 ぶどう社 2014年5月20日 第2刷

村中季衣「絵本の読みあいからみえてくるもの」 ぶどう社 2012年6月1日 第2刷