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新田祐克
HertZコミックス
⭐️⭐️⭐️⭐️


外交官新人 ×外交官公使

官僚もの
年下攻
義兄弟禁忌もの
誘い受

白石智宏(攻)は、外務省に入省して
初めての地に赴いた。
 そこでは姉の婚約者である吉永孝司(受)が
公使を務めていた。
 彼は若くして公使に抜擢されるほどの
遣り手のエリート。
その上、下世話な噂が飛び交うほどの美貌。

  しかし、その切れすぎるほどの頭の良さに
反感も覚えていた。

 そんなある夜
大使館事務員との
親睦を兼ねた食事会の会場で、
外国人男性にしなだれかかり
甘える吉永公使の姿を目撃して‼︎


新田先生の絵大好きです。
台詞の一つ一つも
カッコよくて大好きな作家さんの一人です。
(そういう意味では粗筋知らずに手に取れる
 数少ない先生の一人です。)

今回も新しい業界のお話
愉しませていただきました。

新田先生の受は
いつもクレバーで
自立して
攻主役をぐいぐい引っ張ってる感じが
好きです。
 そんな先生の産み出す受主役の中でも
この吉永さんは
ぶっちぎりの腹黒さ、
もとい賢さだと思います。
国の外交の矢面という舞台で
活躍する立場として
策略や計算は彼にとって
酸素と同じくらい
自然な営みなのかも、ですね。

 『公使閣下~』は、
今後も続くようなので
今後の二人の関係間がどう
感っていくかも楽しみです。
最初は利用するように
引き込んだ
智広くんとの関係も
もっと温かな関係になっていて欲しいです。
又、吉永さんが抱える
幼少期のトラウマの原因なども
今後明かされていくんでしょうね。

  毎回読み切りのように
解決していく外交上のトラブルや
お仕事内容も
知らない世界を垣間見るようで
フィクションとはいえ、興味をひきます。

 続巻首を長くしてお待ちしてます。
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不住水まうす
アズ文庫
幸村佳苗
⭐️⭐️⭐️⭐️

童貞クソ真面目攻 
× 元売り専(女王さま)ビッチ


コメディ
リーマンもの
誘い受

雨宮夏樹(受)は、焦っていた。
やっとこ就いたまともな職を
契約打ち切りでクビになるらしいと。
 思えば、10代で親の借金返済のため
風俗で働いたてはきたが
なんとかオモテで自立したいと
ウラの仕事から足を洗ったばっかり。
またあんな暮らしには逆戻りしたくない。
さて、どうしたものかと
途方に暮れている時に
同じ課の上司黒田課長(攻)が
風俗店から出てくる姿を目撃する。
これは格好の脅しのネタになるのではと
声をかけて
おまけに
近くのホテルに連れ込んで…


コレ、すっごく面白かった!
まず、受のキャラクターがいい。
相手の性癖分析して
己の手管で翻弄させようと
計算してアプローチするんだけど
失敗しちゃって
それでも
何故か憎めない、ドジっぷり。
 前職が売り専なのに
心はウブなかわいこちゃんな所もミソ。

 対する攻の黒田さんのクソ真面目っぷりも
攻めながらかわいい。
30代で童貞という真っさらサラで、
雨宮さんのテクで
大胆に貪欲に性に目覚めていく姿も
すごく萌えポイント。
 勉強一筋だっただろう黒田さんが
初めてそんなセカイに足を踏み入れて
戸惑い溺れていくのが
最高にキュンキュンです。
タイトルは『マゾな課長さん』ですが、
それは黒田さんが
そういったことに慣れていないだけで、
直ぐに立場の逆転はくるんじゃないかと
予想がつきます。
 書き下ろしspin-offでも
攻め攻めな黒田さんの片鱗が
覗いちゃってますしね。(*^_^*)

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今井真椎
シャレード文庫
Ciel
⭐️⭐️⭐️⭐️

孤独な王 × 金で引き取られた宮廷の子

中華ファンタジー
ヤンデレ
調教
モブレ


子供の頃、貧しい家の為に
お金と引き換えに
宮廷に使えることとなった玲深(受)は、
ひょんなことからまだ幼かった皇太子•烈雅(攻)
と出会い、その国の王家のしきたりである
閨の作法役に抜擢される。
 幼き頃に母を亡くした烈雅は、父である王とも
折り合いが悪く孤独な時を過ごしていた為に
玲深にのみ執着を深め、
夜毎玲深への寵愛は深まっていった…
 時は経ち、王となった烈雅にも婚礼の時が訪れ…


かなりドラマチックで
長い月日と紆余曲折を迎えるストーリーで
ぜひ読んでいただきたいお話。
なのでこの後衝撃のネタバレも
あるので回れ右して
読後お会いしましょう。
もう読まれている方はどうぞ。















まず初めに
受はかなり痛い思いをします。
文字通り。
不憫受、耐える受としては
山藍先生の『花夜叉』に匹敵するんでは
ないかというレベルの耐え忍び型です。

あと、ネタバレですが、
男性のシンボルまで取られちゃいます。
(いわゆる宦官ですね)
あくまで個人的見解ですが
BL作品としてはどうなんだろう?
やはりソレもあって攻に愛でて頂くのごお作法だと思うので、この点にら関してだけは今井先生とは考えが一致しない萌えポイントなんだな。

 それ以外は、
幼少期の二人の出会い
孤独な王の誕生
婚礼
玲深の宮廷で日々
などドラマチックに
場面や環境が
変わり続けて
飽きることなく読み進めていけます。
 後半の二人の姿は
前半の烈の鬼畜っぷりが
嘘のように
ONE LOVEのひたむきさを
ヒシヒシと感じさせて
いい男だなと感じさせてくれます。

 Hシーンも山藍作品に負けず劣らずの
バリエーション
描写の達者さでは
山藍先生におよびませんが
単純にドキドキはさせていただけます。

ネタバレはそれ以外に
ありますが
(裏表紙のあらすじはあえて読まずに
 いきなり読み始めた方が
 攻の愛の深さが哀しくも美しく
 感じられてオススメします。)
ラストの二人の選択もより感動的に感じられますよ。