BL読書感想文 -28ページ目
尚月地
ウィングス・コミックス
⭐️⭐️⭐️⭐️
架空世界 架空時代
現在多数民國の警察官
自由人 実は特殊な種族の訳あり人
ちなみにジャンルは
明確にはBLではないのでありからず
ファンタジー活劇
ギャグ要素多数
読み切りタイプの独立逸話有
現世でアート傘などを作って
自由気ままに暮らしていた
露出狂のみ青年・詩郎には
大きな秘密があった。
こちらの世界で馴染んではいるが
元々は歴史の闇に消された
超人的能力を持つ古代民族の1人。
今も密かに逃れ暮らす
その古代民族・覇族の村に
詩郎は帰ろうとしていた。
誰にも別れを告げずに、
しかし、普段とちがう詩郎の様子を心配して
友達の光路郎は密かに後をつけるのだった。
そして遂に2人は覇族の村にたどり着くのだった!
シリーズ10作目なので
1〜9巻ご覧になっている方のみ
ご覧くださいね。
久々艶漢ワールドに
帰ってきました〜
イイ意味でごちゃついたフレーム、
線の細い線、
爆発する表情、
ビスクドールのようなキメ顔のタッチ、
多数登場する個性的なキャラたち、
全てが懐かしい
BLを突き抜けた新感覚の作品
笑わせるのに
ホロっとさせたり
怖がらせてくれたり
本当に多彩な先生だ。
今回いよいよ話が回り出してきましたね。
覇族の村に舞台が移って
詩郎のおちゃらけぐーたらなシーンが
なりを潜めて、
鋭利な怖さ、
哀しみが
メインに出ています。
覇族の世界感もより
詳細に語られていますね。
一部の特権階級と下層階級の格差
最下層の人々の熾烈な日常
その中で生きるひとくせないといけてはいけない
厳しい環境
思わず引き込まれました。
いや〜これからワクドキしますね。
まさに興味深いのはこれから
11巻が待ち遠しいです。
ただお気な、北座長さんが
登場少なかったのがやや残念。
人気キャラの安里さんも良いけど
もっと北座長さんも活躍させて欲しいんです。
古くは『パタリロ』にはまった
皆様には絶対ハズさない作品だと思います。
定広美香
DAITO COMICS BLシリーズ
⭐️
終身刑囚人同士
(受は元刑務所所長)
プリズン物
BADEND(私の解釈ではこう捉えました)
下克上
年下攻
モブレ多数
地下深くに掘られた刑務所ー
受刑者のほとんどが終身刑の
重犯罪者専門施設だ。
そこでチェーシー(攻)があったのは
顔に布を被った正体不明の男だった。
食事もシャワーの時間も他の受刑者とは
別で誰も彼を知らない。
それがあるきっかけから
彼が所内の主席看守から
レイプされ続ける日々を知る。
チェーシーは、彼の正体を教える事を条件に
彼を護る事を誓う。
果たしてマスクマンの正体は・ムトー(受)
この刑務所の元所長だった!!
切ない系BLなんでしょうが
攻のキャラがカラッとしてて
あまりそんな悲壮感自体は
作品の中にも漂ってはいません。
そこがイイ!
内容的にネタバレになる事しか
書けないので
まだお読みで無い方は
既読してからまたお越しくださいね。
だけど受、攻が同じ空間にいれたのは
たったの2回
(それも1度は布越し)
Hだって
死刑執行前の最期の希望で
2人で過ごす時間を与えられての
たった1度とは。
ところで
私自身も確信を得たいので
既読されてる方で
ご意見があれば是非聞いてみたいのですが
やはり、トラビスは執行されたのでしょうか⁈
私の解釈だとそう判断しました。
自身の尊厳と
チェーシーの生きる意味を与えるために
ついた美しい嘘
そんな風に私は読み解きました。
ムトー最後のコマがで小指が
ビクッて動く箇所で
この執行が真実なんだと
感じたんですが、
『アンダーグラウ×ンドホテル』本編が
あの終わり方なので2度は
ないのかなと、
どちらにしたも
少し切ないラストでした。
シンミリ
菊の助
ダリアコミックス
★
鬼畜優等生寮長 × 不良強気受
学園モノ
鬼畜攻
ツンツン受
シリーズ物なので必ず1〜4巻読破の上で
お読みください。
さっぱり内容学園モノ分かりません
むしろこの巻だけ読むと
寮生活してると言った描写が
少ないのでタイトル認識薄いです。
いろいろあって
自分の太陽(受)への強い恋心を
自覚した大空(攻)は、
今までの太陽への仕打ちから
今後どう接していったら良いのか
悩みます。
対して、太陽はそんな
懊悩する大空の姿に不安を覚える。
そんな二人の前に突然現れた大空の兄・大地。
2人のHシーンも扉越しに知られてしまい、
これからどうなるのか?
もう1人の謎の下級生の存在も2人の間に
亀裂を産み始め…
なんだか
一気にダレできた感が、
タイトル通りの
(WEBだともっと過激なタイトルだけど
内容は上手く表現してました)
太陽の総受けモブレなどの
トンデモエロシーン満載だったんだけど
商業誌に移っていろいろ規制が
多いのか、タイトルと内容がズレて来てますね。
今巻は、まさにタイトルが終了する時の
ようなら感じですね。
大空がとうとう太陽に告白して
2人はまあなんとか恋人として
スタートする?みたいな!
でもまだ書き続けるために
今度は大空の敵キャラを登場させて
お話を続けていこうと言う事なのかな?
前巻の末に登場した大空の兄の大地も
もっと2人の間に入っていろんな絡みが
あるのかと思いきや
対した咬ませキャラではなかったみたいで
肩透かしだし、
味のある独特の繊細なタッチの絵も
ヘアページを埋めるためか
ギャグダッチの絵やコマが
今回はより多かった気が
しますし
そろそろこの辺りでお別れしようかなと
思ってます。
でも、今後大地に絡む謎の下級生や
彼に使われて大地と太陽に嫌がらせを
仕掛けて来そうな元モブレ連中の輩など
今後もお話は動いていきそうなので
皆さま、お愉しみに。
これはあくまでこの巻に対する
個人的感想なので、 ご了承くださいませ

