歯並びが悪くても諦めないで!

 

こんにちは、クラリネットの渋谷啓子です。

 

管楽器をやっていると、直面することも多い歯並びの問題。

 

もちろん、歯並びは良いに越したことはありません。

 

とはいっても、上手な人がみんなきれいな歯並びかといえば、そうでもないんですよ。

 

みんな工夫して自分に合った吹き方を見つけたりしています。

 

どんな工夫ができるのか、実際にレッスンであった事例をご紹介します。

 

 

①上の歯が斜めになっている生徒さん

 

マウスピースパッチの貼り方を工夫しました。

 

歯が斜めになっていることで上の歯がマウスピースの上で滑ってしまう状況でした。

 

しっかり支えるために、シルバースタインさんの溝がついているオムニパッチをおススメ。

 

 

貼る位置も一般的な真ん中ではなく、生徒さんの歯並びを見て右下に変更。

 

溝より奥の部分を2重にすると安定感が増して、「これが良いです!!」と。

 

楽器をくわえた時に、上の歯が安定して、アンブシュアが整いやすく、リードミスがずいぶん減りましたよ。

 

②下の歯がデコボコしている生徒さん

 

下唇がめちゃめちゃ痛くなるんですよね。

 

歯並びに合わせて、ガードを作ることをおススメ。

 

市販のリップガードも売ってますが、厚みもあって中高生が一人で的確に使うには難しいように思います。

 

クリーニングペーパーを歯並びに合わせて折り畳み、下の歯にかぶせます。

 

歯並びが良い人は真ん中にかぶせる人を見かけますが、そうではなく、下の歯のデコボコを均すようにセッティング。

 

痛みが減ったらもっともっと演奏を楽しめるし、上達できますよね。

 

 

③出っ歯気味の生徒さん

 

マウスピースを変えました。

 

浅くくわえるタイプのものだとアンブシュアが安定せず、音もタンギングも不安定でした。

 

深くくわえるタイプに変更、それに合わせてリードもチェンジ。

 

吹きやすい上に音色も太くなりました。

 

④噛み合わせも悪く、上の歯が端の方しかマウスピースに乗らないわたし

 

わたし自身も長く歯並びで悩んできました。

 

学生の時に師匠に勧められて、それ以来、上の歯にかぶせ物をして吹いています。

 

スポーツ選手のマウスピースみたいなもので、歯科技工士さんに作ってもらっています。

 

それが無くても音は出ますが、使用した方が響きが豊かになり、ムラの無い音で吹けます。

 

これは作るのに費用も時間も手間もかかりますが、必要な場合ご紹介することも可能です。

 
 

今回ここに書いたのは一例です。

 

歯並びが原因でクラリネットの演奏に困っていたらご相談ください。

 

もちろんキレイな歯並びの方がラクなことが多いけれど、あなたの個性のまま、 どんな工夫ができるか一緒に考えましょう。

 

歯並びが悪くても、音楽を楽しむことをあきらめないで!

 

 

山形市はもちろん、天童、寒河江、高畠、新庄、鶴岡、などからもレッスンに来て下さっています