こんにちは。クラリネットの渋谷啓子です。
音程のきれいな演奏は聴いていて心地よく、逆に音痴な演奏は居心地が悪いですよね。
音程が大事なのはもちろんですが、では音程のためにはどんな練習が適しているのでしょうか?
今日のブログはその①として、チューナーの使い方についてお伝えします。
チューナーの効率的な使い方を知ると、もっと音程の合う気持ち良い演奏ができますよ。
吹奏楽部のレッスンにお邪魔すると、ときどき、練習中ずっとチューナーをつけている学校さんがあります。
でも、この練習方法は残念ながら逆効果。
チューナーのつけっぱなしはやめましょう。
本来、音程を確認するのは「耳」のお仕事で、「目」のお仕事ではないはず。
チューナーをつけっぱなしにしていると「耳」がどんどんさぼり始めます。
音程だけでなく、音そのものを聴く力が育たなくなってしまいます。
それに合奏中にチューナーを気にしてばかりいたら、共演者とフレーズで会話をしたり、バランスを取ったり、指揮者とアイコンタクトをすることもできません。
それこそ音楽の楽しいところなのにもったいない!
それは合奏では無くて、音程に特化した個人練習を全員で同時にやっているようなもの。
合奏ではチューナーに合わせるのではなくて周りと合わせていきたいですよね。
チューナーはあくまでも「音を聴く力」を身に付けるために使う便利な道具の1つ。
使い方が大事です。
【おすすめチューナーの使い方】
1、必要な時にON(個人練、パート練、合奏いつでも)
2、見ながら吹くのではなく、見ないで音を出して直後に見てチェック
(もしくは他の人に見てもらう)
3、チェックしたい音の少し前から吹きましょう
4、チューナーで音を鳴らして、耳で合わせる練習も力になります
必要になるたびにスイッチを押すのは手間だからつけっぱなしにしている、という人もいるかもしれません。
でも、人間は動いているものに目がいくもの。
針やライトが動くと無意識に見てしまい、やはり聴く力の妨げになってしまいます。
近くに置いて、必要な時にonにしましょう。
わたしも使っている譜面台に挟み込むこのタイプは楽譜の邪魔にもならないのでおすすめですよ。
音程を合わせることについてはこちらの過去記事もぜひご覧下さい。
先日もパートレッスンでみんなにチューナーを外してもらい、パート全体の音を聴きながら吹いてもらいました。
その方が音がブレンドし、サウンドが太くなり、音程もずっと揃って聴こえました。
吹いていても心地良いとのこと。
チューナーの使い方、ピンときたら見直してみてくださいね。
山形市はもちろん、天童、寒河江、高畠、新庄、鶴岡、などからもレッスンに来て下さっています。