「これまでに失敗したことってありますか?」

それは、
今やデザイン業界の大御所と言われる人物に、
成功の秘訣をインタビューした時のこと。

デザインに関して絶対的な自信と
貫禄を感じさせる彼へ、私は思わず、
失敗について質問してみました。

すると彼はしみじみと

〝もちろんあるよ。いっぱいある。 
 あの時はきつかったなぁ・・・〟


と語ってくれたのです。

これは、天才デザイナーが若き日に体験した
復活の物語。

失敗から成功へ・・・


復活のリアルストーリー
第二話-前編-「鳴かず飛ばずで、そろそろクビかも」



フランス貿易会社に勤めて8年、
商品企画部での成功を経て、

僕は大手メーカーのデザイナーとして引き抜かれた。

そこで目の当たりにした事実は

〝デザイン業界は代謝が悪い〟ということ。

企画部に1人成功しているデザイナーがいると、
一種のデザインパターンが生まれている。

その状況で他の者がチャンスをつかむことは、
とても難しいことだった。

一発もヒット商品を当てられず、
3ヶ月でクビになっていく者はたくさんいたし、

一発、二発あてられても、
結局もとからいるデザイナーに及ばず、

1年後には、ほとんどの者がクビになっていった。


そして僕はどうだったかというと、

鳴かず飛ばずとは、まさにこのこと!
と実感していたのである。



引き抜かれてからの3年半

僕がデザインしたものは、
すべて失敗に終わっていた。


そこには10年間成功し続けているエースがいたので、
僕のデザインはそもそもずーっと、商品化されなかったのだ。

そろそろまずい。

いくらヘッドハンティングで来たからといって
もう本当にまずい。


いつ自分もクビと言われるか、
一体どうしたら商品化されるのか、

そんな不安と戦う日々が続いていた。

そしてついに耐え切れなくなった僕は
この事実を家族に打ち明けることにする。


「デザインが全く商品化されないんだ。申し訳ないけれど、
 明日にも、クビになってしまうかもしれない…。」



すると妻はこう言った。

『いいんじゃないですか、べつに。
 また好きな絵でも描いたら。』



あっけらかんと。
それはもう、全く動じずに。


この言葉は、30年以上経った今でも忘れられないね。

僕の中の何かが復活した瞬間だったんだ。

〝あ~、そっかー!〟ってね。

3年半積もりに積もっていた
いろいろな感情が全部スッキリして

やっと踏ん切りがついた。

その瞬間、
僕は恐れとか不安を乗り越えられたのかもしれない。

自分は好きなことをしていいんだという
勇気が湧いてくるのを感じた。



そして次の日、

僕は社長室のドアをノックした。


――…


『今、目的を達成するために、私は心を開きます。』 
 ―アラン・コーエン



3年以上続いたスランプは、
恐れを乗り越え、目の前の現実を
ありのままに受け入れた瞬間に訪れたんですね。

後編では、感情的な変化が起こった後、
実際に彼はどのように行動し、成功を遂げていったのか、

業界の大御所と言われるまでの約25年間、
彼が大切にしてきたメッセージをお届けします☆

第二話-後編-「今を楽しむということ」 は


4月17日(水)こちらから公開予定です

どうぞお楽しみに




今こそ、真実の目から人生を選択し行動し、
実現させていく時――…

真実のあなたへの復活!!

穴口恵子∞特別遠隔セッション@エジプト

エジプト特別遠隔