第3クール3週目(その2) | スキルス胃癌と生きる

スキルス胃癌と生きる

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  やっと涼しくなったと書いたら、今日から猛暑になりました。(すいません)

  午前中に腹水を抜いて退院し、腹腔内投与に向かったのですが、乗るバスを間違え途中から降りて歩いたら、流石に暑いけど少し観光も出来ました。

  知らない街を散策するのは楽しいですね、いつか時間を気にしないでノンビリ過ごしたいと思います!

  腹水は100cc程度で、普通の状態に近いのですが、その後で1000ccもお腹に薬を入れたら、お腹が重くなった気もしますが、孫達とお昼は普通通り食べました!

  言ってはいけないけど、病院食の後の食事は美味しいですね。

  少し値の張る定食でしたが、孫達に奮発というか、自分へのご褒美です。(美味しかった、気持ちの問題かもね。)

  教授の説明としては、サイパクと腹腔内投与が効いてくれたのか、大網(胃の前にあるヒダ)に癌細胞が集中してたのですが、CTの画像からは癌細胞が活性を失ったらしいです。

  主治医(別人)とその話をしたところ、「癌細胞は画像から消える事はないので、変化を観察するには経験が必要で、自分にはわからない。」とのこと、彼は正直な人と言うしかありませんね。(汗💦)

  重篤な状態(腹水、出血、貧血、血栓など)からの回復には、各々違う措置を必要としますが、相反する治療法を用います。

  出血vs血栓(溶血)の場合は、腹膜播種はDダイマーの数値に出ますが、血栓を作り易い血液環境を作り、血栓を下肢に作り梗塞の可能性を高めます。

  しかし治療薬は癌性出血(癌細胞周辺の血管から)を促進しますので、私の場合は腹水に多量の血液が含まれており、手術では輸血になり、癌治療では輸血は治癒率が低下するという報告もあります。

  一つの措置が、連鎖的に他の問題を生みますから、重要度の高いものから措置するので、まるでイタチごっこです。

  そこにはブレークスルーが必要で、1対1の対応ではなく、1対複数の措置が不可欠となります。

 時間が無いことから無理する事になりますが、癌細胞を直接叩く「腹腔内投与」と全身対応の「点滴投与」、癌の血管形成を阻害する「分子標的薬」を用いた治療となりました。

  想定ですが現時点では、パクリタキセルの腹腔内投与とサイラムザの併用が、腹膜播種には効果を発揮したと思います。

  癌細胞の不活性化と、服用薬による出血を抑えたのは、サイパクなのではないでしょうか?

  点滴投与(アブラキサン)も、全身管理としては血管の中から癌に薬が届くので、影響していると思います。

  個人の意見ですが、癌の治療法は1つではなく、個人の状態に左右されるものですが、スキルスは症例も少なく進行が早いので、標準治療に拘らず(過去データなのですから)、その時に有効なデータのある治療法を選択する事もありだと思います。

   今回の治療で、私はTSー1を拒否して、今の治療法を選択しています。

  正しいかはわかりませんが、一度使って再発していることから、有効では無いのではないかという疑問も事実です。

  しかし、新しい治療法に期待して、挑戦したのが大きな選択理由です。

  まだ、先の事は分かりません。

  長い治療になり、癌細胞が耐性を持つ可能性もあり、予断を許さない状況です。

  しばらくはこの治療を継続して行う予定ですので、経過を報告しますね。