病と心の安定 | スキルス胃癌と生きる

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 少し寒い日が続きましたが、「三寒四温」の言葉の通り暖かい日が戻りつつありますね。

 少し寒かったことで、私も体調を崩し風邪のせいなのか「吐気」があって、ダンピング症候群の様な状態に戻りました。

 胃を全摘した後1年くらい続きましたが、最近は風邪や花粉症で鼻水が出ると、この症状が復活します。

 

 通常の場合人の体は急激な変化をしません。食べ過ぎた・飲み過ぎは別として、病にかかって体が急激に変化すると、これまで出来たことが出来なくなったり、これまでと違った生活を送ることになります。

 

 久しぶりに体調が悪くなって、食事もできず横になっていると、ふと頭を「現在・過去・未来」がよぎります。

 

 現在は、病気が原因で苦しんでいる自分、過去は病気になり手術をして、抗癌剤やダンピング症候群で苦しんだ自分、未来は再発を恐れている自分の姿が目に浮かびます。

 

 病には原因があり、そのことで自分の気持ちを不安定にさせることがあります。

 その時に「なぜ・どうして・私が・原因は・これからどうなる」、様々な考えが頭の中を駆け巡ります。

 

 「なってしまったものは仕方ない、これからどうするか考えよう。」というように、前向き思考であればよいのですが、往々にして先行きの不安や現状の不満から、マイナス思考になりがちではないでしょうか。

 

 この心理状態になるのは当然で、私自身も繰り返しているのが現状です。

 病気で失ったものは戻ってきません、どんなに考えても結果は同じだとも言えます。

 

 そんな心理状態の時に、様々な対処方法がありますが、その心の隙間に、とんでもない民間療法が入り込んだりします。

 

 対処方法は個人個人で違いますので、自分で選んでいただければよいのですが、そんな私が触れたあるお経があります。

 お経ですので意味は多様に解釈されていますが、とりあえずNHKのテキストのURLを載せておきます。

 

(参考)懺悔文(写経のテキストです)

http://textview.jp/post/culture/5126

 

 平均的な解釈なのだと思いますが、「現在・過去・未来」に当てはめて、自分の行いを考えてしまいます。

 

 そのことは「驕ることなく、今の自分を見つめ、人をうらやむことなく、自分らしく生きること。」にも通じることだと思います。

 

 懺悔(さんげ)なのですが、一般的には「ざんげ」の方が通りますね。

 これは自分の中にある「思い」に気付くことで、悪いことを悔い改めるだけではなく、当たり前に生きるにはどうするか、こんなことではいけないと自分を戒めることだと考えます。

 

 病気に対して弱い気持ちになる。

 元気な人がうらやましい。

 こんな自分に何が出来る。など

 様々な思いが浮かびますが、今の自分をどうするべきかを考えることが重要で、これまでの自分の業を反省し、前向きに発想を転換することで、心の安定が生まれるのではないでしょうか。