週末、東京で、「Concert」に出演して来ました。
この、「Concert」という名のコンサートは、私の、大学の同級生の企画で、彼女のお友達や知り合いの方達を集めての、入場無料の発表会のような演奏会です。(と、私は理解してます。毎年?企画してるみたい。)
誰が出るのかなーと、ドキドキでしたが、終わってみると、それはそれはとても素敵な、しかもクオリティの高いConcertでした!
ソロの部では、小学生(多分)ぐらいから年配の方まで、声楽あり、サックスあり、バレエもあり。レベルも、趣味の方から、バリバリの音大生まで。(音大生は、友達の娘ちゃん。スクリャービンのワルツと、ラフマニノフの音の絵から。めちゃくちゃ上手かった。)
後半は、2台ピアノの部。
(私は、ここで弾きました。友達と。プーランクの「シテール島への船出」。めちゃ簡単な曲。)
そして、何より、友達の、相変わらずの圧巻の演奏。彼女は学生時代から実力者で、私は足元に及ばないぐらい、ずば抜けて上手でしたが、今は、(多分)教えたり、演奏活動をしたりはしてないのに、全然衰えてない!
(勿体無い!と思ってしまった。)
この演奏会を企画し、ソロではリストのペトラルカのソネットを弾き、声楽の伴奏し、私との2台の曲の他に、他の方との連弾と、娘とのサン=サーンスのピアコンの1、3楽章のオケパートを弾き…
え!?1週間前、練習が間に合わない💦とか言っていたけど…すごかった。
娘ちゃんも、サン=サーンスのピアノ、難なく弾いていたけど、一緒にオケパート弾ける母って…
母娘の2台ピアノのコンチェルトは、圧巻の演奏で、すごくカッコよくて、感動しました。
そうだ。彼女ってそういう人だった。
気さく過ぎて、こんなへたっぴな私なんかにも仲良くしてくれて、つい忘れちゃうけど、ピアノめちゃくちゃスゴイ人だったんだって。
そして、私は到底弾けないすごく難しい曲、多分、相当練習もしてるんだろうけど、「この曲楽しい😆」ってさらっと弾いちゃって、「音楽好き〜❤️」が溢れてる人。
だから、そんな彼女に集まった出演者たち、みんな素敵な演奏をする人たちばかりでした。
そんな仲間に入れてもらえて、嬉しかった。
プログラム最後に、病気で体が不自由になってしまった彼女のお母さんと演奏した「月の光」も、とっても綺麗な音で、感動…
(お母さんもピアノの先生でした)
たっぷり2時間半の、聴きごたえのある充実のConcert 。
上野短大へ行った私の元生徒にも、以前、一緒にコンサート行ったことがあって、「生徒ちゃんも弾いていいよ〜」って、参加させてもらいました。久しぶりに生徒の演奏も聴き、ちゃんと勉強して成長している姿もみれて、それも嬉しかったです。
友達とは、大学時代、同じ門下で、それ以来の付き合いだけど、一緒に弾くのは初めて。
数年前に、一緒にやろうって決めてた曲だったんだけど、コロナで計画が流れちゃって、今年こそは!と、腹を括ってやってみることにしました。
東京だし、まぁまぁ私も忙しいし、どうしようかなと迷ったけど、やろう!と思った時にやった方がいい気がして。
帰りの新幹線の中で読んだ冊子「トランヴェール」の中のコラムに、「ものごとには旬がある」って書いてありました。
その通りだなって思った。
後から、暇ができて、練習時間がもっと取れる時が来るかもしれないけど、その時が「旬」とは限らない。そもそも、その時が来るかどうかも分からない。
勢いみたいなものがある時に、やった方がいい気がするのです。
逆に、やりたかったけど、何らかの事情でできなくなったのは、それが時期ではなかったからなのかなと。
歳とってくると、だんだんとそういうタイミングというか、「旬」みたいなもの、「縁」のようなものを感じます。
今回、彼女との初合わせなのに、1ヶ月前、私が東京へ行く用事があった時に、ちょこっと1時間ぐらい合わせただけで、当日のリハもなく、ぶっつけ本番だったけど、でも、(その割には)まぁまぁうまくいったかな笑
多少の失敗は大目にみてもらって。
たった1回の合わせも、本番も、ほんとに楽しかったなー。
音楽やるってこういう事だなって、彼女にはいつもいろいろ気づかせてもらいます。
なんか最近、追われながら音楽してる時が多いような気がする。
彼女のように、音楽をもっと楽しんでいきたい。
うん。