今年もあっという間にGWが過ぎました。

中に平日を3日挟んでいたので、前半と後半に分断されたGWでした。


GW前半の4/29には、欅の会の演奏会がありました。


日本歌曲というのは、クラシック音楽の部類に入ると思いますが、クラシックの時代的に見ると、あたり前っちゃーあたり前なんですが、近現代の曲しかないんですよね。


それでも、瀧廉太郎や山田耕筰らがヨーロッパへ留学し、西洋音楽の作曲家たちと勉強し、その風を日本語の中に入れ、その後の日本の作曲家たちへ影響を与え、ロマン派的な曲もあれば、バリバリの現代曲もあります。


私自信、器楽の伴奏もするけど、日本歌曲や合唱ほど現代の曲を演奏することは少なく、とにかく、現代音楽の伴奏は譜読みが大変なのを、毎度痛感します。

なかなか早く読めるようにならない…


毎度、欅の会のプログラムは、竹沢先生が組むのだけど、先生は、第1回目から、そう言った、西洋音楽と日本歌曲の変遷を意識してプログラムを組んでいます。


今回は、前半に、時代系列に沿ってドイツリートと日本歌曲を交互に組んだプログラム。


どちらもそれぞれの難しさがあるんだけど、演奏会後、先生は、西洋音楽に劣らない日本歌曲の存在感を確認できたとおっしゃっていました。

確かにそれはとても感じる。

日本歌曲がもっと世界に出てもいいだろうと思うけど、やはり日本語の壁が大きいのかな。


後半は、福島県いわき出身の草野心平の「蛙」の詩に、飯田隆が曲をつけたもの。


竹沢先生は、うまくいくか心配だったとおっしゃっていたけど、演奏会後は、やって良かったと満足していました。(毎回思うけど、先生はちょっと親バカなところがある)


「蛙」は、面白かった。

今回は、語りも入り、観ていた人は、オペラチックな、劇を観てるような感じになったのではと思いました。

みんな、譜読みにめちゃくちゃ苦労したけど。


絶対に欅の会に入ってなかったら、演奏する機会がなかったと思う曲。


演奏会自体は、小さな演奏会を細々と続けているのだけど、毎回、とても充実感と達成感のある演奏会なのです。


こうして続けてきた演奏会も、次回は第20回。

一つの区切りとなる演奏会になるでしょうか。

次回は、12月27日の予定。