【物理的にピアノの弾き方を考えるシリーズ】

ピアノの音を大きく出すためには、鍵盤の運動量を上げる。物体の運動量は、速度と質量の掛け合わせなので、打鍵のスピードと腕の重さを使うのが、理に適った弾き方になります。

運動量を上げるために、「力」で弾くこともできるんだけど、そうすると、前にも言ったように、鍵盤の物理的な動きに合わなくて、いい音が出ない。

打鍵のスピードは、手と腕の筋肉が必要だと思うので、これは鍛えないといけないと思う。足の速い陸上選手の足が、ムキっと筋肉があるのが分かるように、これは普通の人とは違うぐらいの筋肉が必要。実際、ピアニストの前腕とか手を見てみてください。一見、華奢で綺麗な女流ピアニストでも、手や腕はムキムキだったりします。

その筋肉の鍛え方は、結局は鍵盤の上で練習することだったりします。

そして、今日考えたいのは「重さ」の部分。

いくら太っていて体重があっても、その重さを活かせなければ意味がない。太る前に、まず今ある体重を充分に活かすのが大事なこと。

それは、いつもどこでも言われる事だけど、やはり「脱力」。

脱力していないと自分の体の重さを感じられないので。
試しに、重いバッグや本などを持った時、グッと腕に力を入れて持ち上げた時と、腕をだらんと脱力しながら持った時、どっちが重く感じるか。
脱力した時だと思う。(そう感じない人は、まだどこかに力が残ってるかも)

ピアノを弾く時は、座って弾くので、椅子に座った状態で、上半身の体重を感じられるかがポイントです。



椅子に座ってみてみて、今、自分の体重が乗っかっている場所はどこですか?

分からない人は、写真の子にように、背中が丸まってもいいので、上半身をだらーんとしてみて。



そうすると、次の写真の赤い丸🔴のあたり、腰の後ろの方に体重が乗ってるのが感じられるかな。

それができたら、その体重を感じながら持ち上げて、背筋を伸ばす。

そしたら、さっき腰のあたりにあった体重どこに行った?

もし「2」を経由して、「3」の写真みたいに、背中の上の方に行っちゃった人は、背筋はそのままで、「4」の写真みたいに、お腹の下のあたりまで降ろす。


この時、首や肩には力入れないで。背中も楽な状態。後ろから背中を押されたら、自然に体が揺れちゃうぐらい。


どうでしょう?
ここまで、自分の体重を感じながら移動できたかな。

そしたら、上半身はそのまま力まない状態で、腕を鍵盤の上に乗せてみる。手もだらんとしたまま、弾こうと指立てないで、だらんと乗せるだけ。(写真5)


どう?

長くなっちゃったので、今日はここまで。

「5」の状態で手に体重が乗ってる感じ、する?



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