昨日、市内の幼稚園の鑑賞教室で、サックス、トロンボーン、ピアノで演奏してきました。

 

コロナ禍のまん防中でしたが、中止にせず、開催してくださいました。

幼稚園の懐の広さに感謝。

 

久しぶりに、小さなお客さんたちの前で演奏しました。

いやー、なんか、楽しかった!

 

そんな様子をFacebookに投稿したら、

「楽しそう」「聞きたかった」と、たくさんコメントを頂いたのですが、

そんなコメントを読んで、ちょっと思ったのですが、

多分、同じプログラムをそのまま、大人のお客さんの前で演奏しても、

昨日と同じ楽しさにはならないだろうなぁと。

 

昨日のお客様は、2歳~6歳の子どもたち。

 

この年代は、素直で、反応が気持ちよく返ってきます。

 

「モーツァルトって、知ってますか?」と聞くと、

はい、はい、はい、はい、はい!!

と、次々と手が上がる。

(モーツアルトが誰だか、そこの手を挙げた3歳の子は、分かってないだろ!と思いつつ、)

「すごーい!!みんなよく知ってるね~」

と、こちらも合わせる。

 

モーツァルトが5歳の時に作ったメヌエットを弾く前に、

「曲を作ったことある人~?」と聞くと、また、

はい、はい、はい、はい、はい!!

と、次々と手が上がる。

「作曲してる人、いっぱいいるね!!そのまま、作曲続けてね。大人になったら有名になるかも!」

と、おだてる。

 

「こんどはみんなの知ってる曲を弾くから、知ってたら一緒に歌ってね。」

と言って、おしゃれアレンジの「雪」「豆まき」「うれしいひなまつり」「1年生になったら」のメドレーを弾く。

 

曲名は知らせずに弾き始めたけど、知ってるメロディーが聞こえ始めると、大きな声で、みんなで歌いだす。

みんなで歌いだしたら、もうピアノの音なんか聴こえないから、

ピアノのテンポから外れて、勝手に、2番まで歌い続ける。

1番と2番の間に、おしゃれな間奏弾いているのに、待てずに2番を歌いだしている。

ピアノの間奏なんか聞いていない。

 

だから、私は、次の曲から、間奏に入る前に、演奏を1回ピタっと止める。

2番を歌いだした子も、ピアノの音が消えたの気づいて、静かになる。

静かになってから、私は、間奏を弾きだす。

子どもたちは、静かに間奏を聴いて、

そして、また2番に入ると、大きな声で2番を歌いだす。

 

メドレーなので、すぐに次の曲の前奏が始まる。

だんだん、子どもたちは、いつもと違う前奏や、伴奏にも慣れてきて、

次の曲では、前奏を聴いて、何の曲なのか察知して、歌いだしをぴったり合わせて歌いだす。

 

演奏しながら、そんなコミュニケーションのやり取りをする。

 

サックスの藤田さんも、トロンボーンの石川さんも、慣れてるから、

子どもたちとのやり取りが上手。

 

後半、飽きてきた様子を見ては、子どもたちと一緒に深呼吸を入れてみたり、

質問してみたりして、こちらに惹きつけながら、演奏に持って行く。

 

隠しておいた何種類もの大きさのトロンボーンを出して、驚かす。

 

トロンボーンの特有の、スライドさせて音を出すところでは、いろんな音を出してみる。

(子どもたちは、「おならみたい」って言って、ケラケラ笑っていた)

 

最後の鬼滅の刃メドレーでも、一緒に歌って盛り上がって終わる。

 

演奏会が終わったら、子どもたちが順番に教室へ戻るのをお見送り。

 

ばいばーい!と手を振ってくれて、「また来てね~!」と言ってくれる。

 

こういうやり取りは、オンライン演奏ではできなくて、やっぱり同じ空間じゃないと成立しない。

 

目の前で鳴る楽器の音の大きさ、ちょっと飽きそうにしている子どもたちの顔や、

見たことない楽器を身を見て、キラキラさせている目も、オンラインでは伝わらない。

 

お客さんとコミュニケーション取りながらの演奏会が、こんなに楽しいんだって、

昨日は、改めて教えてもらいました。

 

リハーサルの様子↓

 

 

演奏が終わって、楽器を近くで見せながら、お見送り。

 

昨日のために組んだ初トリオ↓

私も、トロンボーン、楽しかったな~。