歯科医師・美女製造プロデューサーの
小川恵子です
また訪問歯科で入らせていただいていた患者さんが
虹の橋を渡った。
訪問歯科の仕事をしていると、
時々、「終了」が来る。
施設への入所のためだったり、
患者さん自身、ご家族との相性、
そして、
今回のように亡くなられるケース。
外来で患者さんと接しているときよりも、
訪問歯科では、患者さんたちの平均年齢が高いため、
残念ながら、仕方ないことなのかもしれない。
本当に、毎回、たくさんのことを学ばさせていただく。
こんな記事を前に書いてた。
改めて、読みながら、
あ〜、あんな患者さんいたっけなぁ。。。と。
どの人にも、同じ人生はなく、
その人の、生きてきた記録を聞くのが大好き。
とにかく、気難しく、
医者関係は、大拒否のため、
手が出る可能性、
大声で騒ぐ可能性があります。
特に、歯医者は大嫌いでもう何年と通っていません。
事前情報では、そう書かれていた。
また、失明しており、まったく見えない、と。
たしかに、気難しそうな方ではあったが、
すぐに打ち解けた。
何年も歯医者に行っていないどころか、
最後に歯を磨いたのはいつなんだろう?
と思えるほどの、口の中ではあったが、
そこは訪問歯科あるある。
歯医者が大嫌い、ということだったので、
少しずつ、慣らしながら、
まずは、ひたすら口腔ケアで歯を磨くことからスタートした。
特に、まったく周りが見えていないと、
音に敏感になる。
とにかく、声かけして、私の声と口に触れる感覚を覚えてもらい、
敵ではないよ、怖いことはしないよ、
ということをお邪魔するたびに伝え、
たくさん、雑談もする。
すぐに、虫歯の治療もできるほどになった。
色々、話をしていくと、地元に知り合いと知り合いだったということが
判明したり。
探すと、共通の話題があるというのも、訪問歯科あるある。
確か、98歳くらいだったかな。
数ヶ月前に、入院し、一度退院はしたものの、
施設への入所が決まったという報告はいただいていた。
ご家族も、本当に熱心で、温かく、
素敵な人たちだった。
また寂しくなったな。
本当にありがとうございました。