愛される美しい口もとを作る

口の中、歯ぐきマッサージ

 小川恵子式「口腔内エステ」

歯科医師・小川恵子です

 

 

 

シリーズ

「歯科医師・小川恵子ができあがるまで」

 

 

①弱っちい幼少期編はこちら↓

https://ameblo.jp/keiko-o/entry-12573118013.html

 

②中学高校編はこちら↓

https://ameblo.jp/keiko-o/entry-12573854880.html

 

③結構問題児高校生編はこちら↓

https://ameblo.jp/keiko-o/entry-12573908021.html

 

④やめる?やめない?大学入学後編はこちら↓

https://ameblo.jp/keiko-o/entry-12574720871.html

 

⑤大学卒業後の進路編はこちら↓

https://ameblo.jp/keiko-o/entry-12574946667.html

 

⑥大学卒業後編はこちら↓

https://ameblo.jp/keiko-o/entry-12576049954.html

 

 

 

 

 

なぜか、この「歯科医師・小川恵子ができあがるまでシリーズ」

 

好評?でして 笑

 

 

他の記事と比べても、アクセス数が倍近く違う。。。

 

 

これ私の生まれてから、今日までに至る話だから、

もうすぐ終わってしまうよ・・・

 

でも、ネタだらけの毎日だから、細々続くかしら。

 

 

 

 

 

で、大学院に入りました。→え?ついに、今度こそ、やめる??

ってとこまで、きました。

 

 

 

大学院2年になり、生化学で実験、実験の毎日。

 

 

えーと、ほら、高校の時に勉強をしたことがないので、

 

化学とか、まーったくわからないわけ。

 

むしろ、すべての教科の中で一番苦手なやつ。

 

 

 

この試薬とこの試薬を混ぜて・・・

 

とか言われても、まずはその計算方法がわからない!!

 

 

1ml とか、0.01mlとか、μリットルとか

 

Mol 計算とか?

 

 

 

そこらへんからのスタート。

 

 

 

教授から、計算方法教えてもらったけど、

 

全然、わからず、

 

「小川くん、大丈夫かね。」

 

って言われるし、

 

 

先輩に聞いても

 

「小川ちゃん、やばくない?」

 

って言われるし 笑

 

 

 

 

でもそれできないと、実験できないし。。。

 

 

 

 

さらに、実験の時に参考にする論文は、

 

9割、英語!!!!!!!!

 

 

 

Oh!NO!!!

 

 

 

私、「すっごい英語できそうな顔」してるって言われるけど、

 

中学以下レベルなんですよ 笑

 

 

 

それをね、全部訳して、それの通りに、実験したりするんだけど、

なんのこっちゃなわけでして。

 

 

先に、AとBを混ぜておいてから、Cを入れるのか、

 

Cを入れてから、AとBを混ぜるのか、

 

では、かなり手順が違う。

 

これを間違えたんじゃ、大問題。

 

 

 

でも、英語もよくわかってないから、

 

出てくる単語、ほとんど辞書で調べて、地道に訳しましたわ。

 

 

 

今なら、ネットで調べられるかもしれないけど、

 

数年前ってまだ翻訳機能もしっかりしてないし、

 

専門用語だらけの英文だと、翻訳しても、

 

意味不明の文章になるだけ。。。

 

 

 

そんなこんなで、大学院での実験の日々が始まったのです。

 

 

 

もちろん、バレエも続けていたので、

 

日中、論文訳して、実験して、夜はレッスン。

 

 

私のやっていた実験は、1時間後、6時間後、12時間後、とかに

 

様子を見たり、スイッチを切ったり、

 

薬剤を足したり、と、いろいろ作業があったので、

 

 

バレエのレッスンの後に、また大学に戻ったり、

 

その頃、大学の真横に住んでいたので、

 

夜中に大学に行って、実験の続きをしたり、と、

 

なかなかハードな生活をしていたのです。

 

 

 

 

そして、忘れもしない、あの11月。

 

私は、ぶっ倒れたのだった。

 

 

 

 

その日、昼くらいに突然、頭も身体中も痛くなり、

 

寒気もしてきたので、

 

わー風邪かーと思い、バ◯ァリンを飲んで、

 

机に突っ伏して仮眠。

 

 

 

ところが、どんどん、痛みがひどくなり、身動き取れない状況に。

 

いやいや、これはまずい。

 

2週間後には、バレエの舞台もある。

 

 

 

先生に事情を話し、帰って、病院へ。

 

 

「風邪」と言われ、薬を出されて帰ったものの、

 

 

ちょっと、待って、こんなに頭痛いってなに?

 

薬も効かなければ、今までに経験したことのない痛み。

 

 

 

下を向くことができない。

 

バックの中身を見ることすらできない。

 

 

 

眠ることすらできない。

 

もちろん、立ち上がることもできない。

 

 

 

トイレ行くのにも、這ってやっとこ行く。

 

 

 

ちょっと、これはマズイ。

 

 

 

このまま死ぬかもしれない。

 

 

 

 

次の日になっても、薬は効かず、痛みも治まらず、

 

脳神経外科を受診。

 

そして診断されたのは「髄膜炎」

 

 

 

 

 

 

そのときは、原因がどうのよりも、

 

とにかく痛みをどうにかすること、

 

2週間後の舞台の穴は開けられないから、舞台には絶対に上がること。

 

とにかくそれだけでした。

 

 

 

 

数日経っても、痛み止めは効かず、頭は痛いまま。

 

首の後ろに何度も注射して、数時間くらい痛みが治まり、

 

そしてまた痛くなる、の繰り返し。

 

 

 

本来であれば、入院すべきところを

 

ベットが空いていない、これでも髄膜炎の中では軽傷、

 

ということで、自宅療養。

 

 

 

結局、1ヶ月近く、熱も下がらず、

 

年末の大掃除のあたりに、どうにか医局に顔を出したものの、

 

そこは口腔外科という、ものすごく体育会系の医局。

 

 

 

体力も気力も失い、

 

まだまだ本調子でない私は、ふらふらになりながら、

 

「限界」を感じ、

 

春に口腔外科をやめ、生化学の大学院に移籍したのだった。