みなさん、こんにちは
世界一簡単で誰でも美しくなれる「口腔内エステ」
創始者の歯科医師・小川恵子です♪
生きていますという、浅はかな記事
2011年の3月11日、私は岩手の実家で仕事をしている最中だった。
昼過ぎからの難抜（親知らずのちょっと難しいバージョンの抜歯）を終え
もうすぐ幼稚園に入る女の子の定期検診をしようとしていた時だった。
その子の妹（まだ歩き始めたばかり）が珍しく、ママから離れお姉ちゃんにくっついて診療室に入ってきた。
「あれ？今日は、お姉ちゃんと一緒なの～？」と診療室に誘導し、
「じゃぁ、ここで待っててね。」と妹ちゃんに声をかけ
お姉ちゃんの診察を始めようとした瞬間、
カタカタカタカタ・・・
「あ、地震だ。」
すぐに、妹ちゃんとお姉ちゃんを待合室のママのところに、連れて行った。
いつまでも、地震がおさまらない。
今まで感じたことのない揺れに、歯科医院中が騒然。
今となっては、記憶が定かではないが、待合室のテレビで
原発が爆発するシーンと、お台場かどこかの建物が曲がっているシーンを観た気がする。
その後、確か外に出た。
車の人たちも異変を感じたのか、順に停車していく。
院内に入ると、すでに停電しており、情報も何もない。
かろうじて、時々、携帯（その頃はガラケーしか持ってなかった）の電波が入った。
とにかく、患者さんたちを帰宅させ、スタッフも順に帰宅。
私も一度、荷物を取りに帰宅。
夕方、薄暗くなってきた市内は、信号も停電で止まり、渋滞。
時々、来る余震で揺れ、さらに雪も降り始めた。
もう一度、実家に戻ったものの、停電で暗いし、寒いし。
緊急地震速報が時々、嫌な音でがなりたてるので、恐怖で寝ていられない。
「大槌はどうなってるのだろう。」
「連絡取れないね。」
の会話を何度もしていた。
大槌は父の実家で、叔父夫婦やいとこが住んでいた。
夜中に、ふと、ガラケーのワンセグでテレビって観れるよね？ということに気づき、
テレビを観た。
観なければよかったと思った。
真っ先に映ったのは、宮城の多賀城だったかあの付近が、火事で火の海になっているシーンだった。
一体何が起きているのだろうか？
まったく理解できないまま朝を迎えた。
ラジオでとんでもない事態になっていることを知った。
そして、津波のことも。
昼になり、また夜になり、そして、また次の朝。
2日間ほどで、水道、電気が戻り、
テレビが観れるようになり、あの日を境に、たくさんのもの、こと、人が
変わってしまったことに気づいた。
そこからは、毎日、叔父夫婦の安否確認や沿岸への支援のこと。
これからの世の中をどう生きていくんだろうか？とか考えていた。
そして、数日後に、「生きています。」という記事を書いていた。
今思えば、何て浅はかな記事だろうか。
岩手の盛岡の内陸で、特に大きな被害もなく、2日ほどの停電で
「生きています。」とよく書けたもんだ。
もっともっと、命がけの経験をした人たちがいるのに、
その人たちが観たら、怒りしか感じない記事だっただろう。
でもその時の私は、いっぱいいっぱいで、それが限界だったのだろう。
あれから、もう8年。
新しい、岩手の沿岸の景色にも慣れてきた。
小川家の跡地の隣には、「おしゃっち」という施設もできた。
変わったこと、変わってないこと。
そのまま在るもの、消えたもの。
きっとあっという間に、50年、100年目を迎えるのだろう。
8年目の今日からも、今ある、この時を大切に生きていこう
【口腔内エステ】って何だろう？？
〜歯ぐき、口の中のマッサージを歯科医師小川恵子が独自にアレンジしたものです
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