世界の15歳に、
一体何が起きているのか。
調べれば調べるほど、
分からなくなった![]()
少し前、
先進国の15歳の学力が、
低下しているという記事を書いた。
教育にお金をかけても、
なぜ学力は下がるのか。
しかも、
日本は国際的には、
比較的高い学力を維持している。
だったら、
国によって何が違うのか![]()
教育費。
学校の環境。
家庭環境。
スマホの利用状況。
色々と比較してみた。
ところが、
教育費が多ければ、
必ず学力が高いわけでもない。
スマホの使用時間だけでも、
説明がつかない。
一生懸命調べたのに、
結局、分からん![]()
続編を書くか迷ったが、
せっかくなので、
自分なりに推理してみることにした。
まず、
そもそも学力とは何なのか。
例えば、
数学である。
計算の速さは、
小さい頃からの反復訓練で、
身につく部分が大きいと思う。
公式も覚える必要がある。
しかし、
公式を覚えていることと、
数学の問題を解けることは、
同じではない。
問題を見て、
どの公式を使うのか。
どう組み合わせるのか。
難しい問題になれば、
発想の転換や、
ひらめきのようなものも必要になる。
数学は、
暗記した先の応用力が、
ものを言うのではないか![]()
一方、
私は昔から暗記が苦手だった。
だから、
ひたすら書いて覚えた。
目で見て、
耳で聞いて、
手を動かす。
使えるものは全部使って、
頭に叩き込む![]()
そして昔は、
分からない英単語があれば、
辞書を引いた![]()
アルファベット順に、
ページをめくる。
漢字なら、
読みや部首、画数などから探す。
あの面倒な作業も、
記憶に残る理由の一つだったのではないか。
今なら、
スマホに入力すれば、
一瞬で答えが出てくる。
便利になった。
しかし、
答えを見つけることと、
答えを覚えることは、
別ではないだろうか。
実は、
この疑問に関連する研究がある![]()
2011年に発表された、
「Google効果」と呼ばれる研究である。
実験では、
後から情報を取り出せると思っていると、
内容そのものより、
保存場所を覚えやすくなる傾向が報告された。
さらに2017年には、
一度Google検索を使った人は、
次の比較的簡単な問題でも、
検索を選びやすくなったという研究もある。
これだけで、
検索が学力低下の原因だとは言えない。
しかし、
検索する習慣が、
記憶や学び方に影響する可能性はある![]()
では、
読解力はどうだろうか。
小説を読んで、
登場人物の気持ちを想像する。
前の出来事と結びつける。
漫画だって同じである。
何巻も前の伏線を思い出す。
この先の展開を推理する。
読むことにも、
考える力が必要なのではないか。
こう考えると、
数学も読解力も、
知識を覚えるだけでは足りない。
覚えた知識を使い、
自分で考える力が必要になる![]()
そして、
ここで気になったのが、
検索の便利さである。
今は、
分からないことがあれば、
すぐに答えを調べられる。
その答えから、
さらに深く学ぶこともできる。
しかし、
答えを見つけたところで、
考えることを終えてしまうこともできる。
答えを得るまでの時間が短くなったことで、
試行錯誤する時間まで、
短くなってはいないだろうか。
もちろん、
これが学力低下の原因だと、
証明できたわけではない。
ただ、
教育にどれだけお金をかけるかだけでなく、
子どもが、
どのように知識を身につけ、
どう考えているのか。
そこも大切なのではないかと思う![]()
昔より、
答えを見つけることは、
圧倒的に簡単になった。
しかし、
答えを見つける力と、
自分で答えを導き出す力は、
同じなのだろうか。
国別比較では答えが出なかったが、
私の中には、
そんな疑問が残ったのである。





