私が気付いた時、企業はもう次へ動いていた 後編
前編『私が気付いた時、企業はもう次へ動いていた 前編』少し前、SKハイニックスについて記事を書いた。『AI村の城攻め③ なぜNVIDIAの隣にはSKハイニックスがいるのか』前回、TSMCについて書いた。『A…ameblo.jpそして、動いていたのは、買う側だけではなかった。SamsungとSKハイニックスは、巨額投資を計画している。アングル:AIブームに賭ける韓国、サムスンとSKの巨額投資にはリスクも(ロイター) - Yahoo!ニュースHyunjoo Jin Heekyong Yang [ソウル 30日 ロイター] - 韓国の半導体大手サムスン電子とSKハイニックスは、人工知能(AI)ブームに乗じる形で、総額数千億ドル規模というnews.yahoo.co.jp市場では早すぎるという声もあった。半導体工場は、今日決めて、明日完成する訳ではない。10年以上掛かる計画もある。しかし、SamsungもSKハイニックスも、何も考えずに、全ての設備投資を一気に進める訳ではない需要を見る。供給を見る。価格を見る。そして、状況に合わせて、投資の速度を調整する。必要なら、工場建設を止める事もある。実際、Samsungは2024年、市況悪化を受けて、工場建設を中断している。SKハイニックスも、需要を見ながら、投資規模を決めるとしている。メモリ業界は、過去に何度も、供給過剰と価格暴落を経験してきた。その怖さを、私より知らない訳がない。だからこそ、今の好況で得た利益も、ただ積み上げて終わりではないのだと思う次の工場。次のHBM。次の省エネ技術。次の製造技術。そのための資金にもなる。私は最初、3社を中心に動く市場なら、今の構図は簡単には変わらないと思った。でも、調べていくと、少し違った。HBMも、今の姿のまま止まる訳ではない。AIの用途が広がれば、必要になるメモリも変わっていく巨大なデータセンター。パソコン。スマートフォン。自動車。ロボット。それぞれに、求められる性能も、価格も、消費電力も違う。だから私は、HBMが必要なくなるとは思っていない。HBMはHBMとして、さらに進化していくのだと思うただ、今の3社を中心とした市場が、永遠に続くとも思っていない。前の記事では、中国についても触れた『AIを世界中へ広げるために、市場は動き始めた』最近、AI関連のニュースを見ていると、少し流れが変わってきたように感じる。少し前までは、HBM不足。神決算。AI需要拡大。そんなニュースばかりだった私も…ameblo.jp民間企業とは違い、国家戦略として、巨額の資金を半導体産業へ投入する国もある。今はまだ見えていない企業が、新しい技術を持って、追い上げてくる可能性もある。そして、今の技術そのものを変える、新しい方法が生まれるかもしれないだから、SKハイニックスも、Samsungも、Micronも、今の利益に安心している場合ではない。買う側が、コストを下げるために動く。売る側も、次の技術を作るために動く。そして、その外側からも、新しい企業や技術が追いかけてくる。私が思っていたより、半導体の世界は、ずっと速く動いていた独自半導体を作る。AIモデルを作る。AIの使い方を変える。省エネ技術を開発する。調達先を変える。設備の使い方まで変える。私は、AIの未来を考えていたつもりだった。AIは、世界中へ広がっていくそのためには、価格も下がる必要がある。もっと省電力になる必要もある。もっと効率良くなる必要もある。私は、そんな未来を想像していた。でも、少し違った。企業は、私が考えた未来を、なぞっていた訳ではない。私が気付いた時には、とっくにその先へ動いていた私達が、HBMが足りないと言っている時、企業は次の工場を作っている。私達が、AIは高過ぎると言っている時、企業はコストを下げ始めている。私達が、巨額投資は回収できるのかと心配している時、企業はその先の市場を考えている。そして、技術革新の速度は、私が思っていたより、ずっと速いだから私は、今のメモリ価格が、このまま高止まりするとは思っていない。需要がなくなるからではない。むしろ逆だ。価格が高過ぎるから、企業は新しい方法を探すコストが高過ぎるから、効率化が進む。電力を使い過ぎるから、省エネ技術が進む。特定企業への依存が大きいから、独自開発が進む。そして、その競争から、また新しい技術が生まれるもちろん、HBMメーカーも止まらない。今の利益を使って、さらに次の技術へ投資する。その繰り返しなのだと思う。だから私は、AIの技術変革は、まだ終わらないと思っている。むしろ、まだまだこれからなのかもしれない。一つ問題が起きる。企業が解決方法を探す。新しい技術が生まれる。さらに多くの企業が使えるようになる。すると、また次の問題が生まれる。そして、世界中の企業が、また次の道を作る最近、半導体やAIについて、色々調べてきた。SKハイニックス。Micron。Apple。Microsoft。Intel。ハイパースケーラー。最初は、別々の話だと思っていた。でも、記事を書き続けているうちに、頭の中で絡まっていた糸が、少しずつ一本につながってきた。ただ、まだ全部ほどけた訳ではない。むしろ、分かってくるほど、また新しい疑問が出てくるなぜ、昔のメモリ業界は、供給過剰と価格暴落を繰り返したのか。なぜ、かつて世界を支配した日本の半導体企業は、その座を失ったのか。なぜ、韓国企業が台頭したのか。なぜ、キオクシアが生まれたのか。そして、なぜ今、HBM市場は、3社を中心に動いているのか。今の半導体市場だけを見ていても、まだ分からない事がある。だったら、一度、過去へ戻ってみればいい半導体は、どこから始まり、どうやって今の姿になったのか。そこを辿れば、今起きている事も、もう少し深く理解できるかもしれない。絡まっていた糸は、少しずつ紡がれてきた。『AIと未来 リンク纏め』『“誰でもハックできる時代”が来た。今回のAIはレベルが違う』“誰でもハックできる時代”この言葉を見た時一瞬で嫌な予感がしたAnthropicの新しいA…ameblo.jp『自己紹介』はじめまして元 社会的不適合者(笑) の株専業投資家☆kei☆ です。投資歴は約10年いまは株式投資だけで生計をたてています。このブログでは一発逆転の投…ameblo.jp