最近、

市場では、

金利の話ばかりしている。

 

FRBはどうする。

 

利上げ確率はどうか。

 

日銀は、

あと何回利上げするのか。

 

米国10年債は、

どこまで上がるのか。

 

もちろん、

全部大事である。

 

私も見ている。

 

でも、

ずっと引っかかっていることがある。

 

そもそも今のインフレ、

金利だけ見ていて大丈夫なの?

ということである。

 

私は少し前まで、

イランについて、

擦り切れるくらい書いていた。

 

ホルムズ海峡。

チョークポイント。

原油。

物流。

船。

供給網。

 

もう、

自分でも、

またホルムズかよビックリマーク

と思うくらい書いたw

 

そして、

だんだん書く頻度が減った。

 

別に、

問題が解決したからではない。

 

長引き過ぎたのである。

 

遠くの戦争は買い。

 

見出し疲れ。

 

ウクライナ戦争だって、

ずっと続いている。

 

何度、

緊張が高まっても、

株は案外強かった。

 

そして何より、

原油価格も、

私が想像していたほどには、

上がり切らなかった。

 

私自身、

いつの間にか、

中東を見る時間が減っていた。

 

でも、

ニュースに飽きることと、

供給問題が解決することは、

全く別であるパー

 

ここへ来て、

私はまた、

そちらの方が気になり始めた。

 

現在、

ブレント原油は、

90ドル台。

 

ホルムズ海峡を巡る状況も、

正常化は見えない。

 

米国とイランの交渉は停滞し、

ホルムズ海峡を通る原油輸送を巡る不透明感は、

依然として残っている。

 

そして、

IEAの7月見通しでは、

2026年の世界の石油供給は、

前年比で平均370万バレル/日減少する予想になっている。

 

6月には供給が一部回復したものの、

それでも戦争前より、

940万バレル/日も少ない。

 

さらに、

OECDの石油在庫は、

6月だけで6200万バレル減少した。

 

あれ?

これ、まだ全然終わってなくない?

と思った。

 

原油価格より、最近こっちが気になる

原油というと、

どうしても、

価格を見る。

 

80ドル。

90ドル。

100ドル。

 

もちろん、

値段は重要である。

 

でも、

もっと根本的な問題がある。

 

どれだけ供給できるのか。

 

そして、

供給が途切れたとき、

どれだけ耐えられるのか。

である。

 

そこで使われているのが、

石油備蓄である。

 

 

米国には、

戦略石油備蓄。

 

日本にも、

国家備蓄や民間備蓄がある。

 

欧州にもある。

 

IEA加盟国は原則として、

純輸入量の最低90日分に相当する石油在庫を持つことになっている。

 

だから、

ホルムズ海峡が不安定になったからといって、

翌日、

世界中のガソリンスタンドから、

ガソリンが消えるわけではない。

 

備蓄がある。

 

だから耐えられる。

 

実際、

今回も使った。

 

3月、

IEA加盟国は、

中東の供給混乱に対応するため、

史上最大規模となる緊急石油放出を決めた。

 

つまり、

備蓄は、

ちゃんと機能したのである。

 

ただし。

 

使えば減るダウン

 

当たり前である。

 

そして、

ここからが、

私の気になっているところである。

 

備蓄ゼロが、タイムリミットではない

私は最初、

世界の石油備蓄を調べて、

単純に、

「あと何日持つんだ?」

を調べたくなった。

 

でも、

これはそんな単純な話ではなかった。

 

 

備蓄。

 

商業在庫。

 

国内生産。

 

輸入先。

 

精製能力。

 

パイプライン。

 

代替航路。

 

そして、

需要そのもの。

 

全部違う。

 

だから、

米国の備蓄が、

あと何日。

 

日本が、

あと何日。

 

という数字だけでは、

本当の耐久時間は分からない。

 

さらに重要なのは、

備蓄がゼロになる日が、

経済のタイムリミットではない。

ということだ。

 

備蓄が減る。

 

供給余力が減る。

 

精製品が不足する。

 

輸送費が上がる。

 

納期が延びる。

 

一部の商品が、

手に入りにくくなる。

 

企業が生産計画を変える。

 

そうやって、

ゼロになるずっと前から、

経済活動へじわじわ効いてくるピリピリ

 

だから、

私が知りたいのは、

「いつゼロになるか」

ではない。

どこから困り始めるのか。

である。

 

そして、

ここまで考えて、

私はもう一つ、

改めて気になったことがある。

 

コストプッシュインフレひらめき電球

 

最近、

インフレの話が、

金利の話に寄り過ぎていない?

ということである。

 

原油が高い。

 

だけなら、まだ値段の話である。

 

でも、

供給そのものが細っていけば、

話は価格だけでは済まなくなる。

 

工場。

物流。

原材料。

 

そして、

世界のサプライチェーン。

 

備蓄がゼロになるより前に、

どこから詰まり始めるのか。

 

次は、

そこを見てみたい。

 

後編下矢印