急にアクセス数が増えて、何事かと思ったら。そうか、ちょうど今3年生のお子さんをお持ちの方が、4年生からどうするか検討を始める時期なのね。私も同じ時期に中学受験講座について色々情報を求めたんだけど、実際のところどうなの?っていうのがよくわからず、情報をあさったりしていたことを思い出す。参考になればと思い、我が家の状況について少し書いてみたい。

 

とりあえず前提条件として。

・地方なので、取り立てて行かせたいと思う私立はなく、行くとしても公立中高一貫。地域のトップ高は高校受験が必須なので、必ずしもその公立中高一貫に行かせたいとは思っていない。

・勉強のためにほかのことを犠牲にするつもりはない。今もスポーツ系の習い事も続けているし、少なくとも小6の夏まで、もしかしたら小学生の最後まで続ける。

・小2~3はチャレンジイングリッシュで英語、そのついでにチャレンジタッチ。小2でz会のグレードアップ問題集には特に苦労なく取り組んだ。小3では考える力プラス講座に取り組もうとしたが、前半は算数が難しくてなかなか進まず。。。でも継続できることを優先して無理にすべて終わらせることはせず、とにかく全体をやってみる、ということを続けているうちに後半から算数もすべて取り組むことができるようになった。進研ゼミの英語4技能検定によると英検準2級程度。

・学校のカラーテストはこれまで全科目とも平均95点以上で、小5になってからは97-98点。最近話題の年度初めの標準テストは全科目平均90点程度。

・以前より、子供の教育費(習い事含む)は可処分所得の5%以内(親が子供に過剰に期待しなくてすむ、結果が出なくても諦められる範囲の出費)にすることにしている。

 

ということで、前提条件が違ってくると参考にならない可能性が高い。「学校の勉強ができても井の中の蛙。中学受験(検)の勉強とは違う!塾に行かずに中学受験で合格するのは無理」等々の論調の情報に数多く出会い(笑)、それも当たっている部分はあるのだろうが、しかしこれまでの自分の学生時代や仕事上の経験から「本当に小学生のうちからそんなに無理してまで勉強しなければならないものなのか?」という疑問はぬぐえず。ほとんどの情報が前提条件が不明なので、そのまま我が子に当てはめることは難しいのではと思っている。実際今1年半たってみても、皆と同じ方法で進めるのがその子にとって良いのかと考えると、個人差があるのだろうと思う。

 

我が家の場合、とりあえずまずは家で始めよう、と考えたときに候補に挙がったのが、進研ゼミ考える力プラス講座、進研ゼミ中学受験講座、z会中学受験講座の3つ。z会は小3からカリキュラムが始まっていたことと、どう考えても相当な親のサポートが必要そうだったので、すぐに候補から外れた。残りの2つについては、考える力プラス講座はすでに3年生からやっていたが、算数以外が簡単すぎてつまらない、と言っていたのと、中学受験講座の考え方が私の考え方とあっていると思ったので、中学受験講座に決定。あと、公立中高一貫校を受験する子供の多くが4-5年生のうちに6年生の範囲まで(私立中高一貫対策の)学習を終えて、6年生で公立中高一貫対策を始める、という情報もネット上で多く見つけたし、実際近くの大手塾を数件リサーチしてみた感じでも同じような情報が得られたことも大きかった。

 

始める前から、進研ゼミの中学受験講座は「簡単すぎる!演習量が足りない!」という情報にたくさん出会ったので、それなら私が教えなくても続けられるだろう、と高をくくっていたけれど。小4の最初は演習ワークまで到達するのはなかなか難しく、テキストだけ取り組んだ。数か月後には演習ワークまで取り組めるようになり、その状態は小4の最後まで継続(ただし一行問題はこれまたつまらないというのでやっていない)。しかし、小5になると、分量が1.3倍ほどに増え、概念が難しくなってきて、また取り組むのが難しくなってくる。そんな山をいくつも乗り越え(通り過ぎ?)ながら今まで何とかやってきた感じだが、先の記事に書いたように10月になってから、一人で学ぶにはかなり厳しい状態。親に教えてもらう、というのを嫌がらなければまた違うかもしれないが、うちの子の場合は「反抗期」という(健全な)発達過程があって(笑)そうはいかない。

 

しかし、実際1年半続けてみて、少なくとも国語力(理解力)が相当に上がったことは実感している。学校のカラーテストも満点率が上昇し、わずかながら平均点が上がっている(95点前後→97-98点)。数字に表れるものにこだわると疲弊してしまうかもしれないけれど、「学ぶ・知ることは楽しい」という本質を見失わずに続けられるのならば、中学に入っていずれ学ぶ内容も多いし、大きな財産になるのではないかと思っている。最近行き詰まって子供と話したのもそういう話だった。なので、取り組むことでネガティブな感情しか生まれないのであれば取り組む意味は半減するので、そういう状態になったら別の方法を考えようと伝えている。

 

というわけで。書いてみるとあっさりしているが、こんなにあっさりではなくその時々で様々な葛藤もあったと思う。

でも、学校でそこそこできる子であれば続けられると思うし(逆にそこそこできる子でないと続けられないと思う)、子供が自主的に続けられるのであれば、月額7000円なので結果が出なくても許容範囲だし(笑)、長い目で見てやってよかったと思えるんじゃないかなーというのが、1年半たった今の感想。公立中高一貫対策であれば、すべてできるようになる必要もないので、継続できるだけでも十分かなと思っている。

そして蛇足だが。以下の情報が実態を反映したものなのであれば、よく言われるように、「親の年収と子供の学歴(成績?)」に相関はあっても、「中学受験塾にかかった費用(通った期間)と子供の成績」に相関はないように見える(偏差値の詳細は不明、40%が小6のみ通塾もしくは通塾していない。偏差値60以上の中学校に限定しなくても同じような分布になるかも?)。

 

以下の情報の最後にも、「家庭環境と学力の相関関係であり、必ずしも因果関係ではない」と明記されている。よくよく情報を見極めなければ。