01-(1)鉄緑会のライフハック(1) | 思ったことかくだけ

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注 この記事はこれから鉄緑会の高2.3を経験する人向けのものです。外部向けではないです。

今回は、鉄緑会のカリキュラムとその進め方についてです。筆者は大変鉄緑会での勉強バランスを掴むのに苦労したので鉄緑会を終えた今振りかえりながら後輩の諸君の羅針盤にしたいという目的です。筆者は理系しか知らないのでご容赦ください。

東大、医学部を目指すにしろ国語の2次以外は共通でしょう。
科目は共通対策、数学、英語、化学、物理、国語に分けられる。時期、科目ごとに解説していきます。

-1章 高2編-
物理、化学は学校で自学または鉄緑の例題レベル以上は手を出さない。国語は古文単語、句形を1周しておこう。
数学、英語が最も重要!
再三教師からも言われてると思いますが数学120英語120理科120国語80の東大ではこの2教科を地雷にしないことが最大の課題、むしろ得点源にすべきだからです。
クリスマス模試が高2の目標となると思いますが、現実的な目標は「意地でも数学はSA」です。英語もAが好ましいのですが、英語A数学SBよりは将来的に伸びの期待値が全く違います。数学ができるなら化学、物理の基礎計算力、考察力が身についているはずだからです。ということでぜひ2教科(特に数学)に集中してください。
教材と優先度
数3(前期)
例題 これが完璧じゃなきゃ終わり。復習テストで満点を取   れないなら危機感を持ちましょう。

問題集 発展講座のうちは問題集を脳死で解くべきです。
    なぜならこの段階は基礎計算力の養成であり、経験
    がモノをいうからです。
数学(通期.数3後期)
  発展例題と同じノリで学習を続けるとみるみる成績が落  ちます。
問題集 この扱いは注意。上位層はこれがバイブルだが、一般層からするとこれだけをやるのは危険。やり方を提示しておくと、15分はかる→採点する→つまづいた所の確認→エア授業ができるようにする  です。現実的には5-6題に絞ろう。

例題 これは最重要です。高3でも、演習と高2例題と高3確認シリーズが完璧ならまあ落ちないと言われています。
高2例題はいつ聞かれてもすらすらと解説が出てくるような理解度を目指しましょう。

英語
宿題をきちんと予習して直しをすれば実力は伸びます。
テーマ英作、高1英作、英文解釈は高3になっても一生逃れられないので大人しくやっときましょう。あと、訳を覚え不用な其の場凌ぎの復習はただの時間の無駄なので気をつけよう。あとリスニングは悪いことは言わないので2日に1回はしておこう。同じスクリプトを繰り返して確実に聞こえるまで繰り返すこと。
物化
問題集指定問題、例題が理解できて解ければ完璧です。

-2章 高3春夏-
高3からは理科の重要度がグッと上がります。
英語数学の時間は無くなりますが、最低限のタスクはこなしましょう!この時期の目標は第1回駿台実践模試です。(8月後半) 現役生ならC.Dが出れば大丈夫でしょう。
物理
久保先生のクラスに意地でも滑り込みましょう。授業初日に持ってるクラスを調べ上げ即クラス変更しましょう。正直彼と他のレベルは林修とその他レベルに違う。
発展例題...神。これは意地でも完璧にしましょう。1週間に4回はとこう。
前期問題集...これを完璧にするのが最終的な目標。
      前期に理解、後期に演習、完璧にする。
      1回7問です。
確認シリ..前半の基本問題を完璧にしましょう。
受験化テスト..復習するうえでは発展例題と同じポジションとなります。最重要。

化学
冊子の充実してる先生を選ぼう。おすすめ教師は寺田、有井

発展例題、受験化テスト....理論、無機では物理と同じポジション。有機は重要パターンの網羅。

前期問題集...やたらとでかいがこれの優先度はあまり高くないと思っている。やると決めたらやる、やらないと決めたらやらないがベスト。1回7問。ただし有機はこちらを優先すべきである。

確認シリーズ...高3のバイブル。事実として、この問題集をミスなく早く解くことが化学での至上命題なのだ。初習のときはこれをとにかくやり込むことをお勧めする。ただし有機化学は実践演習がふそくするので前期問題集をやろう。


数学
基本1回4問(たまに6問)の初見の問題を100(150)分でとく。前期の間は単元ごと、夏模試直前はランダムとなる。これも冊子が充実した先生を選ぶと良い。お勧めは中前、図所、蓑田etc.SBはやる気のない教師が多い(何故か演習から数3問題を削除する)のでさっさとリサーチしてクラス変更しよう。

演習 最終的にこれを解けるようにするのが大事。
前期は40-50/80が安心ラインかな。

確認シリーズ バイブル。青チャートの効率UP版と考えておくと良い。これの穴を少なくすることが重要。1回15ー30題だがこれは難易度がピンキリだし仕方がない。

問題集 これは置物。高2問題集すらやる暇ないのだから浪人時の演習にとっとこうぐらいかな。難易度はオーバーキルが多いし、コスパが悪い

高2例題 結局これが一番重要。

良問演習..SA向け。演習量が足りないなら時間を測って解こう。個人的には直前期の重要テーマ固めに活用した。


英語
ひたすら東大の過去問約30年分を解かされる。なので、4月時点で土俵に立てる英語力が必要なのである。
教師の力量差が最も露呈する。おすすめは古賀、松井、司馬etc.

演習→東大、東大模試の過去問。これを完璧にするのがまあ難しい。文構造を意識しよう。7割が目標ライン。

入試英語問題集 前期のうちは置物。直前期にリスニング、英作、和訳らへんは貴重な演習になる。

東大英語問題集..ざっくりいうと過去の演習のアーカイブ。
2016以降は一度セットとしてときなおしておきたい。

確シリ、鉄壁 夏までに完璧にしよう。多分それだけでも時間は十分食う。 

リスニング教材..リスニングは東大もし、東大の過去問です。毎日聞くのがポイント。3日で1スクリプトのペースで復習しよう。

夏休みの過ごし方
一般的に1日10時間と言われていますが、これはガチです。これが苦手を潰し得意を伸ばす最後のチャンスなのです。
とりあえず自習室を行き来する生活をしていれば自然と到達する。

夏期講習の勧め
数学分野別、化学分野別が必須。
英語分野別、古典が人により有意義。
他は微妙。
物理化学の分野別は東大模試に備え未習範囲を頭に叩き込もうというコンセプトで、化学は完成度が高いので後々も有用ですが、物理は微妙ですね。

模試
共テ、東大実践駿台、東大模試河合1回ずつがテンプレです。
※医学部も個別模試がないので東大模試をうけます。


→(2)につづく