新しい環境に飛び込むと、直感で選択することが多くなります。これまでに経験したことのない状況に直面することが多く、下調べをしても不十分なことがほとんどです。

とりあえず挑戦し、失敗したら次の手を考える。新しい環境では失敗が当たり前だと考えているので、一歩踏み出すことに対する抵抗は少ないことに気づきました。

今回の仕事探しでは、英語が全く話せないという不安と、求人が少なく、応募者が殺到するという厳しい現状がありました。特に冬場はその傾向が強まりました。

履歴書を4通送り、募集がない会社にもメールを送りましたが、全く反応がありませんでした。2週間ほど経った時、「肌感」を思い出しました。

ニュージーランドでは、ビザの申請や家を借りる時、娘の学校の入学など、信頼性を証明するためにレファレンスレター(推薦状)を提出することが求められます。人とのつながりが非常に重要視されていることを感じました。

そこで、日本人コミュニティーを調べ、お茶会のようなイベントに参加しました。初対面で仕事探しの話をするのは気が引けましたが、チャレンジです。数名の方に「英語全く話せませんが、仕事探しています」と話すと、タイミングよく仕事を紹介してもらえました。

ボスの連絡先を教えてもらい、テキストを送ると、次の日から出勤が決まりました。履歴書の提出もなしで仕事が決まるのは珍しいことですが、今回のケースは特別でした。

ボスはニュージーランド人で、合理的で家族を大切にする考え方を持っています。私はこの国と相性が良いようです。


英語は洋楽のBGMのようだ
子どもたちが発する
賑やかな音に耳を澄ませてみる

知ってる単語は耳に残るが
一部分だけを聞き取ろうとせず
全体をふんわり掴む

音の響きをなんとなく心で感じて楽しむ
何か聞き覚えのある場所のようだ
居心地が良く
もっとここに居たい

ここは子どもたちが大好きな夢の国に似ている
なんだか懐かしい
本来の居場所へ戻りたい