まったくやはり駄目だった。
ドイツのミュンヘン オリンピアシュタディオンで行われた女子チャンピオンズリーグ決勝はLyonが0-2で勝ち、ヨーロッパチャンピオン2連勝、Frankfurtは今期無冠が確定と来期チャンピオンズリーグ出場権も絶望的となった。
結果的にはSchelinにやられた試合だったが、それ以前にFrankfurtが3試合連続無得点だったということが問題である。Monpellierでも1点返しているし、ましてやドイツホームの試合で無得点なんて
しかもその前の試合のFreiburg戦で7-0の完勝
をやっているのにである後期で皆苦戦するなかで中位のチーム相手に7-0をやってのけたのはFrankfurtだけである
今回もまたKahlert監督はフォーメーションを大胆に変更、4-1-2-2-1という妙なフォーメーションをつくった。監督の動揺がモロに現れた布陣だったし、何をするのかわからない中途半端なフォーメーションだった、同じところはCronogorcevicが先発しないということだけ
熊谷選手はバックの前の1ボランチで出場したが、やはり十分フィットしているとはいいがたい出来だった。
多分Kahlert監督はこの間前を3トップにしたかったのだと思うが結果として監督のオナニーは大失敗となった
トップはMarozsan1人、そのあとに右にGarefrekes、左にHuth。
結局2連敗と同じで、GarefrekesとHuthが左右に開いてしまって、中央で収めところがなくMarozsanが下がってボールを受ける、だから攻撃が組立てられない。結局Bayern戦のBajramajと同じことになってしまったフィールドにはMFだらけでFWが一人もいなく決定的な仕事ができず、惜しいパスやシュートを繰り返す。さらにコンビネーションがうまくできていないために安易なパスになってしまい、通用しない。
Frankfurtは4-2-3-1か4-2-2-1-1でトップ下が動きまわることでスペースを生み出すスタイルだったのに台無し。
Lyonのほうはチャンスは少なかったが、Schelin1トップで攻めのフォーメーションが完全にできているし、Schelinはトップでゴールだけを狙っていて少ないチャンスで完全な仕事ができる。
Frankfurtは皆ユーティリティプレーヤーでパスもシュートもできるが、攻められると皆戻ってしまって結局ビルドアップするまでに戻られてしまう。3連敗ともこの繰り返しであり、敵がPotsdamでありBayernでありLyonであっただけである。自滅それ以外にない
そしてリードされてからFWタイプであるCronogorcevicやLandstoromを入れるのだが、そのときはもう守りに入ってしまってスペースができないなぜあの成功したCronogercevic-Marozsanの1-1を使わないのだろうか、もうここまでくると理解不能ね
熊谷選手が1ボランチに入ったのはBayern戦の変態3ボランチが全く機能しなかったからだろうだからといって1ボランチに入ったからといって守備を考えずにあがりまくる2人で前後にスペースできっぱなしのシステムはどうしようもない。結局そのスペースにボールを入れられて失点した。さらにCBと1ボランチの関係が不慣れであり、ぎくしゃくしていた。とはいえ責任をまぬがれるものではないが。
あえて監督のこだわりを言うならSmisekを使いたいのだろう.。
そう考えるとこの3試合のわけのわからないフォーメーションが見えてくる。確かにチームの中でグランマと呼ばれ、親しまれ、すばらしい選手だということはよくわかる。しかし熊谷、Behringerの2ボランチのほうがはるかに機能的でコンビネーションもしっかりしていた。ましてやPotsdam戦でいきなり1トップで使うなどというのはあきれ果てる
さらに左SBにThurebroを入れて右にWeberに代えた。もっとはようせいちゅうに
Potsdam戦でのWeberは抜かれまくりで最悪。Thunebroのほうがはるかにいいだろうがここ数試合出番なし。いきなり1発勝負の大試合に出場して働けというのは無茶です。さらに言えばWeberサイドがやっぱりSchelinに抜かれた。むしろ縦に速いParcivalのほうがよかったかもね。
慰めは熊谷選手がフル出場したことと終盤少しでも大滝選手が出れたことだけであった。
今期のFrankfurtは、初めは皆優勝候補の筆頭にあげ、3冠をめざすというチームだった。確かに3試合前までは
ドイツ各紙によると敗北を受けてKahlert監督は
「このチームがもっているポテンシャルはこのシーズンごくごく稀にしか出せなかった」「敗北責任を問うなら私にある」
と述べたとのことだ。
結局Kalert監督はそのポテンシャルをもっと出させようとするあまり変態的フォーメーションを次から次へと変えていったということだろうか
Spiegelでは皮肉たっぷりに来期もやる、と書かれている。
しかし今期のドイツ女子サッカーはホームでワールドカップが日本に負け、クラブとしてはフランスに負けてしまった。
この2つとも女帝Prinzの不在を象徴する出来事だった。まったくドイツってやつぁ90年代の繁栄と世代交代の失敗から何も学んでないんかね
Ps 男子のBayernはこんなことにならないように。
今日のエンディングはベートーヴェンの有名なピアノソナタ第八番「悲愴」にのせて『悲愴inフランクフルト』
演奏は現代の著名なベートーヴェン弾きであったアルフレッド・ブレンデル(故人)
今週の放送
女子ブンデスリーガ第21節
DuisburgーPotsdam戦
5月20日現地14:00 日本21:00 DFBTVLIVE
CS朝日ニュースレター 20:50~
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