昨年12月 28日、ドイツの権威あるサッカー誌、Kickerが2011年を象徴するものとして4枚の組み写真を提示した。
左上はPrinzのベンチ入り 右上:日本の優勝
左下:Wカップ開幕 右下:悲嘆するドイツ代表
となっている。
また12月25日、Neid監督とドイツ代表メンバーが会見した模様がBild他に掲載されている。
この中で Frankfurtとドイツ正GKのAngererさんは、
「(敗北の)その日はわたしたちにとって過ぎ去ったものではない」
と述べた。
さらにAngererさんは、失点は「私のミス」と再度述べた。
彼女はワールドカップ後、深刻な欝的症状に陥り、人目を避け、ダイヴィングで海に潜り、心を癒していた、と3週間後初めて行なった会見で述べていた。
上のKickerの掲載した写真で、最も目立つ位置に来ているのはPrinzのベンチ入りのシーンである。Kickerは組写真全体の説明として
「ドイツは今やPrinzの勝ってきた、世界一のフットボール国ではない」
と、Prinzのベンチとドイツの敗北を象徴する事件としてとらえているようだ。
代表の会見でもいつものようにこの件が話題となり、再度Neid監督は
「Prinzのベンチ入りが(敗退の)絶対的な原因ではない」
と述べた。
2003年アメリカワールドカップで7得点をあげ優勝、得点王、MVP、2007年中国ワールドカップでは5得点で優勝かつ得点王。2003~05年3年連続バロンドール。ドイツ大会はPrinzさんのその輝かしい総仕上げになるはずだったが、なぜか不調に陥り、日本戦で出ることはなかったが未だにドイツでは問題にされているようだ。
そのPrinzさんに昨年末から実行されていた、FrankfurtのDietrichマネージャーのPrinzカムバック作戦は1月1日付Frankfurt Allegemeineによれば、どうやら失敗したかもしれない。
彼からの電話に彼女はこう応えたとのことである
「あたしは、2011年8月12日、あなたの集めた記者の前で、辞めるって言ったわ、結構よ!」
そして12月28日付DFBニュースでは、日本戦でのもう一つの悲劇
試合開始4分で転倒して膝十字靭帯を断裂したKim Kuligさんの故障のカムバックまで長引きそうだ、との医師のコメントを掲載している。
Frankfurtより、後期からチームに合流できるという朗報があっただけに残念なことである。
また12月31日付「TAGESSPIEGELでは、
「ほんとに0-1だったのか?」
というタイトルで、日本の丸山選手の得点はオフサイドではないのか、と書いている。
いかにこの敗北が信じられなかったかを物語るものだ。
ドイツのワールドカップの傷跡はまだ癒えていないのかもしれない
今日のエンディングは女子ワールドカップの公式テーマ曲Alexis Jordanの『Happiness』あの感動的な表彰式でも流れてましたね
ロンドンオリンピックには出場できなくても、ドイツは3月のアルガルベカップには出場できる。ドイツには絶好の威信回復のチャンスでしょう。
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