ライフスキルとは | 立命館大学ビジネススクール教授 高橋慶治のブログ

立命館大学ビジネススクール教授 高橋慶治のブログ

立命館大学ビジネススクール教授、合同会社人間開発研究所代表社員、元臨床心理士、元JOC強化スタッフ(メンタルトレーニング、コーチング)の高橋慶治が、マインドフルネス、メンタルタフネス、ストレスマネジメント、コミュニケーション&人間関係など色々書いています。

子どもから大人まで、私たちは日々の生活で生きていく中で、実に多くの問題や課題に出会い、それらへの対処を求められています。しごく簡単に言えば、人生を上手く生きていく心理社会的能力です。

 

子どもは子どもで、上手く生きていくためには年齢相応のライフスキルが必要になります。逆にどの年代でも相応のライフスキルがないと上手く生きていけないことになります。

 

このライフスキルとはWHO(世界保健機関)1994年に公表した学習プログラムで、次のように定義されています。

 

「ライフスキルとは、日常生活に生じる様々な問題や要求に対して、建設的かつ効果的に対処するために必要な心理的社会的能力」


具体的スキルとしては、以下の5組10種類があります。


A・意思決定(Decision making) 
A・問題解決(Problem solving)
B・創造的思考(Creative thinking) 
B・批判的思考(Critical thinking) 
C・効果的なコミュニケーション(Effective communication)
C・対人関係スキル(Interpersonal relationship skills) 
D・自己への気づき(Self-awareness) 
D・共感性(Empathy) 
E・情動対処(Coping with emotions) 
E・ストレス対処(Coping with stress)

 

ライフスキルのスキルという部分には、それが生まれつき備わった能力ではなく、練習や訓練等を通じて後天的に身につけていくことができる能力であるとの意味が込められています。

 

ビジネススキル、コミュニケーションスキル、コーチングスキルなどと、スキルとは生まれつきの才能や能力ではなく練習や訓練で得た技能、熟練という意味です。

 

そこには、スキルは努力すれば身につけることができる能力であるとのメッセージが込められているといます。

 

このブログで紹介しているエニアグラム性格学は、自己への気づきを促進し、多様性受容力を涵養し共感性を高めるために役立ちます。ストレスマネジメントはストレス対処、怒りのコントロールは情動対処、人間関係やコミュニケーションのスキルの記事も多く書いてあります。

 

ぜひ参考にして、ご自身のライフスキルを振り返り高めるキッカケにしてしただけたらと思います。