セルフイメージと言えばマックスウェル・マルツのサイコサイバネティクスです。そこで今回はサイコサイバネティクスについて書いてみようと思います。
私が20代頃に読んだ「幸福への挑戦」でサイコサイバネティクスとの出会いでした。この書籍は私の人生に大きな影響を与えたうちの一冊です。
マックスウェル・マルツはコロンビア大学の医学博士で、形成外科医でした。彼の仕事は、生まれつき顔に障害あるとか、戦争や事故などで顔に怪我をした人を治療して、キレイな顔に戻すことでした。
マルツは、形成外科医としての仕事をしていくうちに、大きな発見をしました。それは、顔を治療した人が治療後に劇的に、その人の行動や態度が大きく変化していったのです。
ほんの数週間で人の性格が劇的に変化していったと思える人もいたのです。顔の醜さを整形手術で治した事で、否定的、消極的だったセルフイメージが変わり、態度や行動に大きな建設的効果をもたらしたと、マルツは考えたのです。
しかし、 顔の醜さを治療で修復しても、、態度や行動に何の改善も見られない人もいました。そういった人たちは、治療後も、以前と同様に、自分の姿に否定的、消極的な態度や行動のままでした。
その後、何十年もの間、心理学や催眠などの研究をしながら何人もの患者に治療とカウンセリングを繰り返して、ある結論にたどり着きます。
それは、
1.人は、自分自身のセルフイメージによって支配されている
2.人の脳、心は、誘導ミサイルのように目標を自動的に追求するシステムがある
といものです。この結論からサイコサイバネティクス理論ができたのです。
エビデンス・ベースの理論というものではないのですが、今の脳科学の知見とも合致し説得力もあるので、自分を変えたいと思っている方や教師・コーチなどは彼の書籍を読んでみるのも良いでしょう。