エニアグラム性格学~タイプ7 | 立命館大学ビジネススクール教授 高橋慶治のブログ

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立命館大学ビジネススクール教授、合同会社人間開発研究所代表社員、元臨床心理士、元JOC強化スタッフ(メンタルトレーニング、コーチング)の高橋慶治が、マインドフルネス、メンタルタフネス、ストレスマネジメント、コミュニケーション&人間関係など色々書いています。

タイプ7/楽天家(Optimist)の特徴


さて、今回はタイプ7の解説です。

私の個人的な印象ではタイプ7は溌剌と元気でフレンドリー、行動力もありますが、少々子供っぽい感じがあったりします。慎重さにかけるとは思いますが良い人が多かったです。

日本語のニックネームは「楽天家」で、スタンフォードでは、Optimist。他の英語のテキストでは、Enthusiast,Epicure, Entertainer、などのニックネームがあります

<ありがちな特徴>
・万事にプラス思考で、「なんとかなる」とよく言う。
・集中力があり、仕事を短期間で手際よく仕上げる。
・仕事のミスを叱っても、あとでケロッとしている。
・マルチ人間で、器用になんでもこなせる。
・会議や研修でもつまらないと、スマホを見ていたりする。
・多くの人に好意をもたれ、友人が大勢いる。
・いつも快活で明るく、屈託がなく、極楽トンボのようでも、憎めないところがある。
・休日にはじっとしていないで、スポ一ツや遊びに出かける。
・いろいろと新しい事を始めるが、途中でまた別の新しい事を始めだす。
・宴会や社内旅行では、花形になって活躍する。

タイプ7の大切なものは「興味のあるもの(それは知的興味であったり、仕事、出会い、趣味、レジャー、いろいろな経験であったりします)、楽しい事、未来の可能性、自由に思いつくまま行動できること」です。

タイプ7は楽しく面白い情熱を注げることと多くの未来の可能性を求めます。 健全な7は、プラス思考で、気前が良く寛大なのですが、不健全になると、現実逃避的で自己愛的、軽薄になります。

<タイプ7の動機と恐れ>
動機は「楽しくありたい」「情熱的でありたい」「未来の可能性」。根源的恐れは「無刺激」「苦痛」「不自由」などでしょう。

タイプ7は、陽気で明るく、人生は明るく楽しく過ごしたいと思っています。ざっくばらんでくつろいだ感じが好きで、深刻なこと暗いこと、面倒なことは避けたがります。

現実的で外交的で、人からは「陽気で楽しい人」「絵に描いたようなプラス志向」と見えます。プラス志向ではあっても、いわゆる上昇志向ではありません。

「将来のためにいまを積み重ねる」「出世のために我慢し堪え忍ぶ」という発想は少なく、「もう少し我慢したら」とか「もうちょっとコツコツやれば」と思われるタイプでもあります。

また、周囲の人の苦しみやつらさを見たり、対立することを避け、言い争ったり、摩擦を起こすことを避けてしまいます。そのため、行動的ではあるのに、困難や不快を克服しなければならない事態が予想されるものは、実行しようとしないこともあります。

タイプ7の問題は
・思いつきやひらめきによる言動で時に規範からはずれ無責任に見え、メンバーからの信頼を落とす。
・対立や葛藤を避けるため自分流の理屈付けをしたり、誤魔化したりする。
・楽観論、プラス思考によって他人の感情に鈍感になる。

したがってタイプ7の課題は
・未来の楽しいことだけでなく、足もとの現実を見ることを知る。行動の前に考え意味を確認する。
・本当の責任とは何か、関わりあうとは何かを考えてみる。
・対立や葛藤を恐れず、相手ときちんと向き合ってみる。
・心理的な逃避、つまり、多くのプロジェクトを抱えたり、新しいオプションを加えたり、先々の計画をたてようとすることは、現実の苦痛から逃れるためであることに気づくこと。

 

■統合の方向——成熟するために、学ぶと良い方向

タイプ7はタイプ5から学ぶ     

‐未来の楽しいことだけでなく、足もとの現実を見ることを知る。行動の前に考え意味を確認する。