エニアグラム性格学~タイプ6 | 立命館大学ビジネススクール教授 高橋慶治のブログ

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立命館大学ビジネススクール教授、合同会社人間開発研究所代表社員、元臨床心理士、元JOC強化スタッフ(メンタルトレーニング、コーチング)の高橋慶治が、マインドフルネス、メンタルタフネス、ストレスマネジメント、コミュニケーション&人間関係など色々書いています。

私の知っているタイプ6は真面目で謙虚、礼儀正しく、気遣いができる人といった印象です。

 

真面目で誠実、周囲と仲良くしたいという気持ちの強い人です。概して人あたりがよく、トップに立つより、ナンバー2を好み、人のフォローをする役割の重要性をよく知っています。

 

タイプ6の大切なものは「社会・組織・家族からの期待される義務、責任、役割を果たすこと、それらから逸脱しないこと、バランス、仲間、安全」でしょう。


タイプ6は、社会や組織、家族の義務と責任をまっとうとする為に、それらを阻害する世の中の危険に敏感で、それらを探し予測します。

 

健全な6は、社会や組織などの役割に関し勇敢で忠実で実際的です。

不健全になると、臆病で自虐的、被害妄想的になります。

 

<ありがちな特徴>
・職場が穏やかな雰囲気になるよう気配りをする。

・時間厳守を重要視し、会議や約束の場所には早めにいっている。

・前例に従う傾向があり、前例がないと戸惑う。

・会議には資料を整え、どこを質問されてもいいように準備しておく。
・ストレートに言わず、婉曲な言い方をする。

・報告や確認をこまめに求めてくる。

・心配症で、物事をくよくよ考えすぎる傾向がある。

・会議では自分の意見をあまり主張せず、多数意見に従う。

・中庸をとり、どちらにも偏らず、バランスがとれ、石橋を叩いて渡る慎重さがある。

 

<タイプ6の動機と恐れとは>

組織で命じられたことは忠実に、時には勇敢に実行します。幹事役でもあります。

 

その精神の基盤は「何か」からはずれることに不安感を抱くことにあります。

安全や健全な人生や社会は、法や規範によつて守られており、だから人は責任と義務を果たすべきだと考えています。

 

<問題>

・過度に迎合的か、過度に反抗的の両極端になりがち。

・頼まれるとノーと言い難い。ストレスがたまりやすい。

・集団の和を重んじるため、優柔不断になる。

・自分が期待に応えているか、義務や責任を果たしているか不安になり慎重になりがち。

 

<課 題>

・行動するにあたって、はっきりとしたガイドラインを設け、曖昧に同意することをやめる。
・恐怖を避けるよりその中をかいくぐって行動すること。
・自分をサポートしてくれる人の意見を訊き、アドバイスを得る。

・なんとかなるさ、まぁいいか、という気持ちを持つ。ゆったりする時間を持つ。腹で決める。

 

■統合の方向——成熟するために、学ぶと良い方向

タイプ6はタイプ9から学ぶ。

-なんとかなるさ、まぁいいか、という気持ちを持つ。ゆったりする時間を持つ。腹で決める。