エニアグラム性格学 自己診断しよう~スタンフォード式 | 立命館大学ビジネススクール教授 高橋慶治のブログ

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立命館大学ビジネススクール教授、合同会社人間開発研究所代表社員、元臨床心理士、元JOC強化スタッフ(メンタルトレーニング、コーチング)の高橋慶治が、マインドフルネス、メンタルタフネス、ストレスマネジメント、コミュニケーション&人間関係など色々書いています。

さて、エニアグラムの診断です。テーマがころころ変わって、飛び飛びのブログですがご容赦を。


エニアグラムについて、何回か説明してきました。さっそく、自身が9つの性格タイプのどのタイプか知りたいことでしょう。


エニアグラムの性格タイプ発見は、伝統的には話し合いで行なうことになっており、私もエニアグラム研修の参加者同士の話し合いを重要視しています。


同じタイプ同士で自分たちの性格の特徴、強み・弱みについて話し合い、自分のタイプを自分で発見していきます。これで、ほぼ9割の人が納得したタイプを確定できるのです。


話し合いのグループ分けのために通常の性格検査でおこなう質問紙的なチェックリストも使いますが、それでタイプ確定はしません。あくまで、話し合いで性格タイプを発見していきます。


スタンフォード大学のビジネススクールでは、質問紙的なチェックリストでなく9つの性格のスナップショット、性格特徴の要約を読んで3つの候補を選び、この3タイプで話し合うという方法を行なっています。

スタンフォード大学で使われているエニアグラムのテキスト「スタンフォード式エニアグラム診断と解説」(亀田ブックサービス)に、そのスナップショットの文章が載っています。


それらのスタンフォード式を日本人向けにアレンジして作った診断用文章がありますので、これらを読んで自分に一番近いものを選んでください。


話し合いができないので確度、納得度は7割くらいかも知れません。


各タイプの解説は後日、順次ブログに書いていく予定です。




             「エニアグラム性格自己診断」


以下の文章を全部読んで、自分に当てはまる、似ていると思われる表現から、自分にもっとも近いと思える文章を一つ選んで下さい。


*タイプ判定結果は最後にあります。


<A>

私は、ものごとのあいまいな点が嫌いで、やる・やらない、敵・味方、勝つ・負けるなど、白黒をはっきりつけようとします。私は強くあり、正直で、人から頼られることに大きな価値を見いだします。

私は人にはどんな弱みも見せたくないし、正直なところ私は弱い人間が嫌いです。任せられるということを相手が証明するまでは相手を信頼しません。自分は自分の思ったことや怒りもストレートに表現してしまいます。私は、他人が自分に対してストレートにものを言う事を好みます。

誰かに不正義なことをされた時、私は怒り「目には目を」と考え、同じように相手をやっつけたいと思います。私は、なかなか他人の命令や指示に応じることはできません。しかし、自分がその立場の人を尊敬しているか、賛同している場合は別です。

主導権をもって動く方が好きです。自分の友人や愛する人のためには、いつでも立ち上がる用意があります。私に全ての困難は乗り越えられないかも知れませんが、私はタフで逆境や困難な状況ほど意欲が高まります。



<B>

私は、内面にものごとはこうあるべきだという高い基準をもっています。そして、それらの基準に従った生き方をしていきたいと思っています。

現在の状態のいたらない点やあるべきでない点にすぐ気づきます。それらに気づいたとき、どうすべきなのか良く分かります。こんな私はある人達には、口うるさくで過剰な完壁主義者と見えるかも知れません。しかし、正しいやり方でなされていない事を黙認したり、受け入れることは、私には難しいことなのです。

私は、何かする時、責任をもっているなら、物事を正しいやり方で行う自信があります。正しく事を進めようとしない人、いい加減に行う人を見ると時として憤りを覚えますが、通常は、そうした感情をあからさまに表すことはしません。わたしにとっては、楽しみより仕事が優先し、仕事をやり遂げるために必要に応じて自分のしたいことを押し殺す傾向があります。



<C>

私の精神は安定していて比較的無欲です。また、労せずして、あらゆる視点からに物事が見えるようです.あらゆる側面の短所、長所が見えるので、優柔不断になることも多いようです。

物事を様々な視点から見ることが出来るため、自分自身のことよりも相手の立場、課題、そして彼らの私的な優先順位に、より敏感になってしまうことも時々あるようです。自分を飾らず、安楽を求め妥協的になり、大事な課題から脱線してしまうことも珍しくありません。自分にとって大事であろうことを主張せず、相手の望むところに合わせて葛藤をさけてしまいます。

葛藤や摩擦が私には避けたいものなのです。人は私のことを、おだやかで、落ち着いた、大抵のことにはノーと言わない人と見るようです。しかし、やると決めたときエンジンがかかると、ねばり強く猛烈に突き進みます。

私は平和主義者で、穏やかで平和な、そして人を受け入れる人生が私は好きです。



<D>私にとって愛情深く信頼できるやさしい人間であることは、とても大切です。私は、人の感情にとても敏感です。相手のことを知らなくても相手が何を望んでいるかが分かります。時として、相手のニーズや、痛み、そして、不幸をそこまで敏感に感知できながら、思うほどにしてあげられずにイライラすることもあります。

他人のために何かをすることは、わたしにとってはごく自然なことです。他人を気遣うあまり、自分を気遣うことが出来なくなってしまうので、ハッキリと「ノー」と言えないことが多いようです。自分が相手を理解しようとか、助けようとしている時に、おせっかいとか偽善だと思われる時、非常に心が傷つきます。

暖かく、良い人だと思われたいのですが、そのように認めてもらえない時や感謝されない時には、とても感情的になったり、また相手の感謝を要求さえしかねません。良い人問関係は、私にとても大きな意味をもち、そのためには労を惜しみません。



<E>

関るものにおいて最も優れたものになり認められることが大きな原動力となります。私にとって、いろいろな事を達成し、多くの人にそれら認められることが大切なことです。

仕事が早く、私が手をつけたものはほとんど全てにおいて評価を得られたと思います。人の評価は、その人が出した結果によって決定されると思っています。それは、人間の価値は多くの部分において、何を成し遂げたか、それに対して世の中でどのように認められたかによって決まると思うからです。

私は利用できる時間以上の、より多くのすべきことを持っています。すべきことがいつも何かあるので、座って何もしないでいることが難しいことに気づいています。そんなことから、私の時間を大切にしない人に我慢できません。そのためしばしば、物事をやり遂げる時、自分の感情や、自己反省を脇に置いてしまいます。

時々、ほかの人がノロノロとプロジェクトを進めているのを見ると、イライラし、いっそのこと自分でそれを完成させ、自分がプロジェクトを順調に運んだのだという気分を味わいたくなります。競争が好きな反面、チームプレーも得意です。



<F>

私は、他の人以上に自分一人でいることが必要な人間で、自分は静かで分析型の人間だと思います。情報を集め冷静に深く考えることが得意です。

さまざまな情報を集めて十分に考えることが大切で、軽はずみな発言をする人を低く見てしまうことがあります。通常、物事の渦中にまきこまれてしまうより、何が起こったか観察している方が好きです。物事をじっくり考えるために、私には一人になれる時間と場所が必要です。

私は冷静な人間で、よく考えて納得できないうちに行動することはめったにありません。また、しばしば経験の真只中にいる時より思い出している時の方が、経験そのものを楽しめます。色々なことを考えるので、1人でいて退屈することはほとんどありません。

私はロジックを大切にし懐疑的な人間です。できる限り自己完結に近い、シンプルで込み入らない人生を送るため、自分の時間とエネルギーを無駄なことに使わない生き方をします。



<G>

私は仕事や人間関係において忠実に義務と責任を果たすことを大切にしてきた、信頼できる、マジメな人間です。また、危険や安全を脅かすようなことに対しては敏感です。危険や有害になりうる事を見つけることが得意です。

そして、時には心配性過ぎたり、取り越し苦労をしてしまうこともあります。できるだけ危険を回避する方向に進みます。組織や職場のルールや決まりを守ることは大切なことで、それらを守らない人間は信用できません。人生はより確かなものであって欲しいのですが、一般的には周りの人や物事に疑いをもってしまいます。

大抵の場合、人が打ち出す展望に不足な点が見えてしまいます。結果として、ある人達からは、心配性か、頭のはたらく人間と見られているかもしれません。権威に対して疑いの目で接しがちで、私自身も権威として見られることが苦手です。

一般的に何が良くないかが分かり、通常、自分は弱者の立場に身を置きがちです。いったん人や物事に深く関わったならば、それらに対して大変忠実ですし、義務と責任を全うしようとします。



<H>

私は活動的で前向きな楽しい、フレンドリーな人間でありたいと思います。しかし、人によっては私を脳天気、軽率と考える人もいます。新しいことや興味のあることには情熟を感じる楽天的な人間です。

頭の動きが早く、違ったアイデアの間を活発に行き来します。これらのアイデアにどのような関連性があるのかと考え、より広い視点から物事に接したいと思います。初めに全く関係のないように見えたものに関連性が見える時、大変興奮します。興味を引きつける物事をやるのを良しとし、そのためにはエネルギーを惜しみません。

見返りのない、単純な作業を続けることは苦痛です。物事に取りかかるときには、初めから関り、さまざまな興味深い選択ができる企画の段階が好きです。興味が失った後も同じ場所に居続けることは苦痛です。次の興味のあるものに移りたいのです。もし、心が動揺したら、注意を何かもっと楽しいものや興味のあるもの、または面白いものの方に移したい方です。

細かいことや面倒くさいことに煩わされず、人生をせいいっぱい楽しむ生き方が大切です。



<I>

私は自分の独創性や感性、マイワールドを大切にする人間です。発想やアイディアが独創的で人に感心されます。激しい感情を持ち感受性豊かな人間ですので、気分屋、情緒不安定と思われることもあります。

自分は他人と違うと感じるので、しばしば誤解や孤独を感じます。私の言動は、他の人にはドラマチックに映るようで、よく、他の人から繊細すぎるとか過剰反応だとか批判されます。

本当に求めているのは、心の奥深いところで触れあうことや人間関係を深いところで体験することです。ありきたりの人間関係に価値を見い出すことが難しいです。それは、手に入れるのが無理だと分かるとそれを手に入れたくなり、また、すでにある人間関係には冷めてしまう傾向のためです。

これまでの人生においてずっと、より心の深いところでの繋がりを求めてきました。しかし、それがなかなか手に入らず、心が落ち込んでしまうこともありました。しかし、このような深い想いが私のエネルギーの源泉でもあります。美的感覚の面では洗練され、美や芸術を通し豊かな感情を表し、感動のある世界を創造したいです。







さて、いかがだったでしょうか?


各文章の性格タイプは


A⇒タイプ8「統率者:Controller」


B⇒タイプ1「完全主義者:Perfectionist


C⇒タイプ9「調停者:Peacemaker」


D⇒タイプ「献身家:Pleasurer


E⇒タイプ3「達成者:Achiever」


F⇒タイプ5「観察者:Thinker」


G⇒タイプ6「堅実家:Royal Skeptic」


H⇒タイプ7「楽天家:Optimist」


I⇒タイプ4「個人主義者:Artist」


各タイプの解説は順次ブログにあげていきます。