エニアグラム~期待される効果 | 立命館大学ビジネススクール教授 高橋慶治のブログ

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立命館大学ビジネススクール教授、合同会社人間開発研究所代表社員、元臨床心理士、元JOC強化スタッフ(メンタルトレーニング、コーチング)の高橋慶治が、マインドフルネス、メンタルタフネス、ストレスマネジメント、コミュニケーション&人間関係など色々書いています。

エニアグラムは性格タイプを9つに分類して自己理解、他者理解を深めることが目的であるとは前に書きました。


今回は少し表現を変えて、ビジネス上の目的というか期待される効果についてまとめてみました。



1.自己を認知し、自分が人に与える対人影響力を理解する


自分自身の動機、大切にしている価値、コミュニケーションスタイル、仕事の進め方のスタイルを知ること。


対人関係において、自分のコミュニケーションの仕方や仕事への取り組み姿勢が、メンバーや上司、部下、お客さまなどに与える影響力を知ること。



2.自分とは異なる価値観を持った様々な人がいる事を理解し、受け入れる

     
*多様性受容力=自分とは異なる考えや価値観を理解し受け容れる能力

 『敵を知り、己を知る』ということです。自分と異なる価値観に対しておかしいとか、変だ、異常だという判断をせず、多様性を受け入れること(多様性受容力を高める)。


自分の強み・弱みを理解し、さらに他者の強み・弱みを理解することで、より良いコミュニケーションを。



3.対人関係や仕事の進め方に対して、自分のパターンを認知して、対人関係や行動に際して異なるパターンの選択肢を増やす


多くの場合、性格によって行動はパターン化しています。常にストレートなアプローチをする人は常にストレートであり、いつも相手を気遣う人は常に気遣いがちです。


「選択肢を増やす」とは、いつものパターンから脱し、状況に応じた、より効果的で建設的な言動を選択すること。


仕事の進め方や対人関係、指示命令やコーチング、お客さまとの対応などで、今までと違った選択肢を増やすこと。自分を知って他者を知れば、より建設的な選択肢が見つけやすくなります。